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2024.03.05

歯列矯正に時間がかかる理由は?早く終わる方法や動きやすい人の特徴は?

こんにちは!宮の沢エミル矯正歯科です。
歯列矯正を検討している方は、『治療期間はどのくらい掛かるの?』と気にされる方が多いのではないでしょうか?
治療中は矯正装置を装着して生活をする必要がありますし、何かと不便を感じることも多いので、短期間で治療が済むことが一番理想的ですよね。

歯列矯正は、個人差や歯並びの状態にもよりますが、年単位での治療がほとんどです。
なかには治療に5年以上も掛かる方もいるほど根気が必要な治療ですが、正しく理解して臨めば治療期間を短縮することは十分可能です。

今回は歯列矯正になぜ時間が掛かってしまうのか?や、歯列矯正が早く終わるポイントを解説しますので、参考にしていただければと思います!

子どもの矯正で使用する拡大床

歯列矯正には2つの期間が必要

歯列矯正の治療で誤解されがちなのが『歯を動かして綺麗に整ったら終わり』ということです。動かして整えた歯列を、その位置に保つ期間も必要になってきます。
歯を動かして歯列を整えていく期間を【矯正期間】、移動が完了した歯を固定する期間を【保定期間】と分け、それぞれの期間で矯正装置、保定装置を装着して状況に適した治療をしていきます。

矯正中の歯の動きと期間の目安は?

矯正期間では、歯を支える骨や歯の根の間にある歯根膜と呼ばれる組織に、矯正装置で動かしたい方向へ適度な力を掛けていき、ゆっくり歯を移動させてスペースを作り歯列を整えていきます。
歯列の状態や矯正装置の種類、矯正の開始年齢などにもよりますが、矯正期間は1~3年程度掛かります。
一般的に抜歯を伴う矯正治療の場合は、時間がかかることが多いです。健康な歯を抜くことに不安がある方は、以下の記事で解説しましたのでご覧ください。
矯正治療のメリットは?健康な歯を抜いてもしたほうがいい?|宮の沢エミル矯正歯科

急速に歯を移動させるリスク

早く治療完了したいがために「強い力を掛けて動かせば、矯正期間が早く済むのでは?」と考える方もいらっしゃるでしょう。
治療を急ぐ目的で強い力を掛けすぎると、歯根膜や歯を支える骨に過大なダメージが加わり、歯の根っこが短くなってしまう【歯根吸収】という症状や、最悪の場合、歯の神経の壊死を起こすリスクがあります。

強すぎる矯正力は歯やその周辺組織にとって負担が大きく、本来の目的が達成出来ないどころか、歯自体を失ってしまう可能性もあるため、状態を見ながらゆっくり動かしていく治療が一般的になります。

保定期間は後戻りを防ぐ重要な期間

保定期間では、矯正装置に変わり保定装置(リテーナー)を装着して動かした歯を固定する治療に入ります。

保定装置を装着する理由としては、移動した歯の骨や周辺組織は隙間が空いている状態で、隙間に新しい骨や組織が出来るまでの間は安定せず、後戻りしやすいためです。
きれいな歯並びを保つ秘訣は、しっかりリテーナーで歯を固定して後戻りを防くことが重要になるのです。
保定期間は個人差や症例によりますが、およそ2年程度になります。

マウスピース矯正は後戻りしやすいと説明している記事が見られますが、決してそんな事はありません。
詳しくは以下のブログで解説していますので、ぜひご覧ください!
マウスピース矯正は後戻りしやすい?後戻りの原因と対策|宮の沢エミル矯正歯科

症例や開始年齢にもよりますが、矯正期間と保定期間は年単位で治療が必要なため、治療が長く感じてしまう理由と言えるでしょう。
詳しい矯正治療の流れは、当院の『矯正歯科治療の流れ』も参考にして下さいね。
矯正歯科治療の流れ|札幌の矯正歯科医院で分かりやすいカウンセリングなら宮の沢エミル矯正歯科

保定装置(ラップアラウンドリテーナー)

歯列矯正が早く終わる人の特徴は?

年単位で治療を継続していくことで、『続けていけるかな・・・』とネガティブな考えに繋がりがちですが、治療が早く終わる方の特徴があります。

特にご自身で管理が必要な『マウスピース矯正』は、意識の持ち方やケアが重要で、ポイントを意識することで治療が早く完了し、予後も良好になります。
ここでは、どんな方が治療が早く終わるのかをご紹介いたします。

マウスピースの装着時間を守っている

マウスピース矯正は、マウスピースを1日20時間を装着する必要があり、患者さん自身で取り外しの管理をするため、患者さんの意識の強さや協力が無いと成り立たない治療でもあります。

装着時間が守られていないと、シミュレーション通り歯が動かず、マウスピースの作り直しが必要な場合もありますので、お食事と歯磨きの時以外は装着時間を必ず守る必要があります。

若いうちから矯正を始める

若いうちに歯列矯正を始めると、成人から始めた時と比較し短期間で治療が完了する場合がほとんどです。
理由としては、若年層の顎の骨はまだ成長段階なので、顎の骨の幅を拡げ歯並びのスペースを確保することが柔軟にでき、歯並びのベースとなる顎や骨を正しい位置に成長させるメリットがあります。
また、歯の周辺組織の代謝も活発な時期なので、歯が移動しやすい時期です。
大人になるにつれ顎の骨は硬くなり、顎の大きさも決まってしまい、大体20歳までに成長が完了すると言われています。

10代で特に中高生の頃から歯列矯正を始めることで、成人と比較すると治療が早く完了し、咬み合わせや口腔衛生の状態が良い状態が生活でき、健康にもメリットが得られます。

口腔ケアで虫歯予防を徹底している

矯正治療は、装置をほぼ1日装着した状態で生活するため、装置の間に食べかすやプラークが付着しやすい状況になります。特にブラケット治療など装置が取り外しが出来ないタイプの場合は、歯と装置の間に汚れが溜まりがちです。

マウスピース矯正の場合は、食事や歯磨きの時は取り外しが可能なので、口腔衛生が比較的きれいに保たれますが、マウスピースを付けた状態で清涼飲料水など甘い飲み物を飲む場合は虫歯のリスクが高まります。装着時は水やお茶以外は飲むのを控えましょう。

いずれも、虫歯が出来てしまった場合は一旦矯正治療を中断し虫歯治療が必要になってしまいますし、使用していた矯正装置が合わなくなり、作り直しになってしまうこともありますので、虫歯にならないためにも自身でのケアを徹底することが大事になります。

定期的な検診や指示通りに通院している

矯正治療を行う上で定期的な診察はとても重要で、治療が予定通り進んでいるかや、異常が無いかをチェックする重要な機会になります。

・歯がシミュレーション通り動いているか?
・矯正装置の破折などの異常チェック
・口腔内状況の診察、虫歯や歯周病などの症状はないか?

などの矯正治療を妨げてしまう原因がないか現状を確認し、その時々に適したアドバイスを守りながら治療を進めていくことで、治療がスムーズに進み、早期に完了する可能性が増えるのです。

当院では日本矯正歯科学会の認定医が毎回必ずチェックをし、矯正治療が正確で早く終わるよう、適切なアドバイスを心掛けて治療を進めていきます。

日本矯正歯科学会の公式HPでは、矯正歯科治療について解説してあるので、あわせてご覧ください。

詳しくは当院のブログにも紹介しておりますので、合わせてご覧下さい。
日本矯正歯科学会認定医とは?納得する歯科医院を選ぶポイントとは? | 宮の沢エミル矯正歯科

宮の沢エミル矯正歯科の受付

まとめ

歯列矯正は治療期間が長く、費用面でも負担が掛かるため、なかなか治療に踏ん切りがつかない方もいらっしゃるかもしれません。しかし矯正治療を経験した方は、歯に対する意識が変わりケアを意識づけてするようになったり、印象が変わり自信が持てるようになった!というプラスの面が多くあるはずですよ!

当院では、患者様の矯正に対する不安や疑問点を、丁寧にヒアリングし症例や希望にあった治療法がご提案出来ますので、お気軽にご相談ください。

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