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2025.08.04

すきっ歯矯正の費用はいくら?治療法別の相場と安く抑える5つのコツを徹底解説

すきっ歯矯正の費用はいくら?治療法別の相場と安く抑える5つのコツを徹底解説

spaced arch

すきっ歯を治したいけれど、矯正費用がいくらかかるか分からず不安に思っていませんか?この記事では、ワイヤー矯正やマウスピース矯正など治療法ごとの費用相場と期間を詳しく比較します。さらに、費用を安く抑える5つのコツや医療費控除の活用法、後悔しないクリニック選びまで網羅的に解説。あなたに最適な治療法を見つけ、費用面での不安を解消するための一歩を踏み出しましょう。

目次

1. すきっ歯矯正の費用相場は治療範囲と方法で決まる

すきっ歯(空隙歯列)の矯正治療にかかる費用は、一概に「いくら」と言い切れるものではありません。なぜなら、費用は主に「治療する範囲」と「用いる治療方法」の2つの大きな要素によって決まるからです。あなたがどの程度のすきっ歯を、どのように治したいかによって、費用は数十万円から100万円以上まで大きく変動します。

まずは、ご自身のすきっ歯の状態をイメージしながら、費用が決まる基本的な仕組みを理解しましょう。この章では、費用の全体像を掴むために最も重要な「治療範囲」の違いについて詳しく解説します。

1.1 部分矯正と全体矯正の費用感の違い

すきっ歯の矯正治療は、治療する歯の範囲によって「部分矯正」と「全体矯正」の2つに大別されます。どちらを選択するかで、費用や治療期間が大きく異なります。

部分矯正は、すきっ歯が気になる前歯だけなど、限定的な範囲の歯並びを整える治療法です。一方、全体矯正は、奥歯の噛み合わせを含めた口全体の歯を動かし、総合的な歯並びと機能の改善を目指す治療法です。一般的に、治療範囲が狭く、動かす歯の本数が少ない部分矯正の方が、費用は安く、期間も短く済む傾向にあります。

それぞれの特徴を下の表で比較してみましょう。

比較項目 部分矯正 全体矯正
治療範囲 気になる箇所(主に前歯1本〜数本)を限定的に動かす 奥歯の噛み合わせを含め、すべての歯を動かす
費用相場 10万円~70万円程度 60万円~170万円程度
治療期間の目安 2ヶ月~1年程度 1年~3年程度
主な対象となる症状 ・前歯に少しだけ隙間がある
・奥歯の噛み合わせに問題がない
・過去の矯正の後戻り
・すきっ歯の隙間が大きい
・複数の歯に隙間がある
・奥歯の噛み合わせに問題がある
・出っ歯や受け口なども併発している

このように、もしあなたのすきっ歯が前歯の軽度なもので、奥歯の噛み合わせに問題がなければ、部分矯正を選択することで費用を抑えられる可能性があります。しかし、すきっ歯の原因が顎の大きさや歯全体のバランスにある場合、部分矯正では根本的な解決にならず、後戻りなどのリスクも考えられます。

どちらの治療法が適しているかは、ご自身の希望だけで判断するのではなく、精密検査の結果をもとにした歯科医師の診断が不可欠です。まずは無料カウンセリングなどを利用して、専門家の意見を聞いてみることをお勧めします。

2. 【治療法別】すきっ歯矯正の費用と期間の目安を比較

すきっ歯の治療法は、歯を動かして隙間を閉じる「矯正治療」と、歯に材料を足したり貼り付けたりして見た目を改善する「審美歯科治療」に大別されます。それぞれに費用、期間、メリット・デメリットが大きく異なります。ご自身の希望やライフスタイル、すきっ歯の状態に合わせて最適な方法を選ぶために、まずは各治療法の特徴を詳しく見ていきましょう。

2.1 ワイヤー矯正(表側)の費用と特徴

ワイヤー矯正(表側)は、歯の表面に「ブラケット」という装置を取り付け、そこにワイヤーを通して力を加え、歯を少しずつ動かしていく最も歴史のある矯正方法です。多くの症例に対応できる信頼性の高い治療法として知られています。

2.1.1 費用相場と治療期間

ワイヤー矯正(表側)は、他の矯正方法と比較して費用を抑えやすい傾向にあります。費用や期間は、すきっ歯の範囲や歯並び全体の状態によって変動します。

治療範囲 費用相場 治療期間の目安
部分矯正(前歯など) 30万円~60万円 数ヶ月~1年程度
全体矯正(奥歯を含む) 60万円~100万円 1年~3年程度

※上記の費用に加え、初回のカウンセリング・精密検査料(3万円~5万円程度)や、通院ごとの調整料(3,000円~1万円程度)が別途必要になる場合があります。

2.1.2 メリットとデメリット

歴史と実績が豊富な治療法だからこその利点と、見た目に関する注意点があります。

  • メリット
    • 幅広い症例に対応できる:すきっ歯だけでなく、複雑な歯並びの乱れや噛み合わせの問題も同時に改善できます。
    • 比較的費用が安い:他の矯正方法(特に裏側矯正やマウスピース矯正)に比べて、費用を抑えられることが多いです。
    • 実績が豊富で、多くの歯科医院で対応しているため、クリニックの選択肢が広いです。
  • デメリット
    • 矯正装置が目立つ:歯の表側に装置が付くため、口を開けたときに見えてしまいます。(※白や透明の目立ちにくいブラケットもありますが、追加費用がかかる場合があります。)
    • 食事や歯磨きがしにくい:装置の周りに食べ物が詰まりやすく、清掃に手間がかかります。
    • 口内炎ができやすい:装置が唇や頬の内側に当たって、痛みや違和感、口内炎の原因となることがあります。

【こんな方におすすめ】
費用を抑えつつ、確実性の高い治療を受けたい方。すきっ歯以外にも治したい歯並びがある方。見た目よりも治療結果を重視する方に向いています。

2.2 ワイヤー矯正(裏側)の費用と特徴

裏側矯正(舌側矯正)は、歯の裏側(舌側)にワイヤーとブラケットを装着する治療法です。外からは装置がほとんど見えないため、見た目を気にする方に非常に人気があります。

2.2.1 費用相場と治療期間

歯の裏側は形状が複雑なため、オーダーメイドの装置製作や高度な技術が必要となり、表側矯正に比べて費用は高額になります。治療期間もやや長くなる傾向があります。

治療範囲 費用相場 治療期間の目安
部分矯正(前歯など) 40万円~70万円 数ヶ月~1.5年程度
全体矯正(奥歯を含む) 100万円~150万円 2年~3年程度

※こちらも同様に、精密検査料や調整料が別途必要になるのが一般的です。

2.2.2 メリットとデメリット

最大のメリットは審美性ですが、費用や技術的な制約がデメリットとなります。

  • メリット
    • 矯正装置が外から見えない:周りの人に気づかれずに矯正治療を進めることができます。接客業や人前に出るお仕事の方に選ばれています。
    • 虫歯のリスクが比較的低い:歯の裏側は唾液が循環しやすいため、自浄作用が働き、表側より虫歯になりにくいと言われています。
    • 舌で前歯を押す癖(舌突出癖)の抑制効果が期待できます。
  • デメリット
    • 費用が高額になる:表側矯正の1.5倍~2倍程度の費用がかかります。
    • 滑舌に影響が出ることがある:特に治療開始当初は、装置が舌に当たって発音しにくくなることがあります。多くは時間とともに慣れていきます。
    • 対応できる歯科医師が限られる:専門的な知識と技術が必要なため、どのクリニックでも受けられるわけではありません。

【こんな方におすすめ】
費用がかかっても、絶対に矯正していることを気づかれたくない方。審美性を最優先したい方。

2.3 マウスピース矯正の費用と特徴

透明なマウスピース型の装置を定期的に交換しながら、少しずつ歯を動かしていく比較的新しい治療法です。インビザラインなどが代表的なブランドとして知られています。目立たず、取り外しが可能という快適さから近年人気が高まっています。

2.3.1 費用相場と治療期間

治療範囲や使用するマウスピースの枚数によって費用が大きく変わります。軽度のすきっ歯であれば、比較的安価に治療できる可能性があります。

治療範囲 費用相場 治療期間の目安
部分矯正(前歯など) 20万円~50万円 数ヶ月~1年程度
全体矯正(奥歯を含む) 70万円~100万円 1年~2.5年程度

※ブランドやクリニックによって料金体系は様々です。ワイヤー矯正と同様に、検査料などが別途かかる場合があります。

2.3.2 メリットとデメリット

快適さと審美性が大きなメリットですが、成功には自己管理が不可欠です。

  • メリット
    • 装置が透明で目立たない:装着していても気づかれにくく、見た目を気にせず過ごせます。
    • 自分で取り外しが可能:食事や歯磨きの際は外せるため、普段通りに行うことができ、衛生的です。
    • 痛みが少ない傾向にある:ワイヤー矯正に比べて、歯を動かす力が緩やかなため、痛みが少ないと言われています。
    • 金属アレルギーの心配がない:金属を一切使用しないため、アレルギーの方も安心して治療できます。
  • デメリット
    • 自己管理が必須:1日20時間以上の装着時間を守らないと計画通りに歯が動かず、治療期間が延びる原因になります。
    • 対応できない症例がある:歯を大きく動かす必要があるケースや、骨格に問題がある重度の症例には適用できないことがあります。
    • 紛失・破損のリスクがある:取り外せる分、外出先で紛失したり、誤って破損させたりする可能性があります。

【こんな方におすすめ】
目立たずに矯正したい方。食事や歯磨きを快適に行いたい方。決められた装着時間を守れる自己管理能力の高い方。

2.4 ダイレクトボンディングの費用と特徴

ダイレクトボンディングは、歯を動かす「矯正」ではなく、すきっ歯の隙間にコンポジットレジンという歯科用のプラスチックを直接盛り付けて、見た目を改善する「審美歯科治療」です。歯を削る必要がほとんどないのが大きな特徴です。

2.4.1 費用相場と治療期間

治療する歯の本数によって費用が決まります。治療は1日で完了することがほとんどです。

治療単位 費用相場 治療期間の目安
歯1本あたり 2万円~5万円 1回の通院(1~2時間程度)

2.4.2 メリットとデメリット

手軽さとスピードが魅力ですが、耐久性には限界があります。

  • メリット
    • 治療が1日で完了する:通院回数が少なく、短期間で見た目を改善できます。
    • 費用が比較的安い:矯正治療に比べて、費用を大幅に抑えることができます。
    • 歯を削る量が少ない、または全く削らない:健康な歯へのダメージを最小限にできます。
  • デメリット
    • 経年劣化で変色や脱離の可能性がある:プラスチック素材のため、数年で着色したり、欠けたり剥がれたりすることがあります。定期的なメンテナンスや再治療が必要です。
    • 強度が天然歯より劣る:硬いものを噛んだ際に割れるリスクがあります。
    • 適用できる隙間の大きさに限界がある:あまりに大きな隙間には対応できません。

【こんな方におすすめ】
とにかく早く、安く、見た目だけを改善したい方。歯を削ることに抵抗がある方。数ミリ程度の小さな隙間を埋めたい方。

2.5 ラミネートベニアの費用と特徴

ラミネートベニアも「審美歯科治療」の一種で、歯の表面を薄く削り、その上からセラミック製の薄いチップを付け爪のように貼り付けて、歯の形や色、隙間を改善する方法です。

2.5.1 費用相場と治療期間

高品質なセラミック素材を使用するため、1本あたりの費用は高額になります。治療は型取りと装着で、2〜3回の通院で完了します。

治療単位 費用相場 治療期間の目安
歯1本あたり 8万円~15万円 2~3回の通院(2週間~1ヶ月程度)

2.5.2 メリットとデメリット

審美性と耐久性に優れますが、健康な歯を削るという大きな決断が必要です。

  • メリット
    • 審美性が高く、変色しにくい:セラミックは天然歯に近い透明感と白さを持ち、長期間その美しさを維持できます。
    • 短期間で歯の色と形を同時に改善できる:すきっ歯を埋めると同時に、歯を白くしたり、形を整えたりすることが可能です。
    • ダイレクトボンディングより強度が高いです。
  • デメリット
    • 健康な歯を削る必要がある:一度削った歯は元に戻すことができません。
    • 費用が高額になる:治療する本数が増えると、総額はかなり高くなります。
    • 割れたり剥がれたりするリスクがある:強い衝撃が加わると破損することがあり、その場合は再製作が必要です。

【こんな方におすすめ】
短期間で理想的な白さや形の歯を手に入れたい方。すきっ歯だけでなく、歯の色や形にもコンプレックスがある方。歯を削ることに納得できる方。

これらの治療法は、それぞれに一長一短があります。どの方法が自分に最適か判断するには、専門家である歯科医師の診断が不可欠です。信頼できる情報源として、公益社団法人 日本矯正歯科学会のウェブサイトなども参考にしつつ、まずは歯科クリニックのカウンセリングで相談してみることをお勧めします。

3. あなたのすきっ歯の原因は?放置するリスクも解説

すきっ歯の矯正治療を検討する上で、費用や治療法とあわせて知っておきたいのが「なぜ、すきっ歯になったのか」という原因です。原因を理解することは、ご自身に合った治療法を選ぶだけでなく、治療後の後戻りを防ぎ、美しい歯並びを長く維持するためにも非常に重要です。すきっ歯の原因は、生まれつきの「先天的な原因」と、生活習慣などによる「後天的な原因」に大別されます。

3.1 先天的な原因

生まれつきの骨格や歯の形態が原因で、すきっ歯(空隙歯列)になるケースです。主な原因として以下の4つが挙げられます。

3.1.1 顎の大きさと歯の大きさのアンバランス

すきっ歯の最も一般的な原因の一つです。顎のアーチ(歯が並ぶ土台)の大きさに対して、歯の一本一本が小さい場合、歯がきれいに並んでもスペースが余ってしまい、歯と歯の間に隙間ができてしまいます。遺伝的に顎が大きかったり、歯が小さかったりする傾向がある方に多く見られます。

3.1.2 歯の数が足りない(先天性欠如)

本来生えてくるはずの永久歯が、生まれつき足りない状態を「先天性欠如」と呼びます。歯が足りない部分のスペースがそのまま隙間となり、隣の歯が倒れ込んでくることで、全体の歯並びにも影響を及ぼし、すきっ歯の原因となります。

3.1.3 歯が小さい(矮小歯)

特定の歯だけが、標準的なサイズよりも著しく小さい「矮小歯(わいしょうし)」も、すきっ歯の原因です。特に、上の前から2番目の側切歯に多く見られ、円錐のように尖った形をしていることから「円錐歯(えんすいし)」とも呼ばれます。矮小歯があると、隣の歯との間に隙間ができてしまいます。

3.1.4 上唇小帯(じょうしんしょうたい)の異常

上唇の裏側から前歯の中央に向かって伸びている筋を「上唇小帯」と呼びます。この上唇小帯が通常よりも太かったり、付着位置が低すぎたりすると、前歯と前歯の間(正中)に割り込んでしまい、隙間ができてしまいます。これは「正中離開」と呼ばれる、前歯のすきっ歯の代表的な原因です。

3.2 後天的な原因

子どもの頃の癖や生活習慣、お口のトラブルなどが原因で、後天的にすきっ歯になる、あるいは悪化するケースです。これらの原因は、矯正治療で歯並びを整えても、原因となる癖が改善されなければ再発(後戻り)する可能性が高いため、特に注意が必要です。

3.2.1 舌で前歯を押す癖(舌癖)

無意識のうちに舌で前歯の裏側を押したり、常に舌が前歯に触れていたりする癖を「舌癖(ぜつへき)」と言います。食べ物を飲み込む際に舌を突き出す「異常嚥下癖」も含まれます。弱い力でも、毎日長時間にわたって歯に圧力がかかり続けることで、歯が徐々に前方に押し出され、出っ歯やすきっ歯を引き起こします。

3.2.2 指しゃぶりや爪を噛む癖

幼少期の指しゃぶりが長く続いたり、爪を噛む癖があったりすると、指や爪が歯に継続的な圧力をかけ、歯並びに影響を与えます。特に前歯に隙間ができたり、出っ歯(上顎前突)や開咬(奥歯で噛んでも前歯が閉じない状態)の原因になったりします。

3.2.3 口呼吸

鼻炎などで鼻が詰まっている、または癖で口呼吸をしていると、常に口が開いた状態になります。これにより、唇が歯を押さえる力が弱まり、口周りの筋肉(口輪筋)も衰えます。その結果、舌に押された前歯が前方に傾きやすくなり、すきっ歯につながることがあります。

3.2.4 歯周病の進行

歯周病が進行すると、歯を支えている歯槽骨や歯ぐきが破壊され、歯がグラグラと動揺し始めます。支えを失った歯は、噛む力や舌の圧力によって簡単に移動してしまい、隙間ができたり歯並びが崩れたりします。これは「病的歯牙移動」と呼ばれ、特に成人ですきっ歯が気になり始めた方に多い原因です。

3.2.5 虫歯や抜歯後の放置

奥歯などが重度の虫歯になったり、歯を抜いたりした後に、ブリッジやインプラントなどの治療をせず放置することも原因の一つです。歯がなくなったスペースに向かって隣の歯が倒れ込んだり、噛み合う相手の歯が伸びてきたりして、全体の噛み合わせが崩れます。その結果、ドミノ倒しのように歯が動き、前歯に隙間が生じることがあります。

3.3 すきっ歯を放置する5つのリスク

「見た目以外に問題はない」と考え、すきっ歯を放置してしまう方も少なくありません。しかし、すきっ歯は審美的な問題だけでなく、お口や全身の健康にさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。

1. 虫歯や歯周病のリスクが高まる
歯と歯の間に食べカスが挟まりやすく、歯ブラシも届きにくいため、プラーク(歯垢)が溜まりやすくなります。清掃不良の状態が続くと、虫歯菌や歯周病菌が繁殖し、虫歯や歯肉炎、歯周病のリスクが格段に高まります。

2. 発音・滑舌が悪くなる
歯の隙間から空気が漏れるため、特に「サ行」「タ行」「ラ行」などが発音しにくくなることがあります。はっきりと話せないことがコンプレックスになったり、コミュニケーションに支障をきたしたりする可能性も考えられます。

3. 噛み合わせが悪化し、全身に影響が出ることも
すきっ歯は、正常な噛み合わせを妨げる要因となります。特定の歯に過度な負担がかかったり、食べ物をしっかり噛み砕けずに飲み込むことで胃腸に負担をかけたりします。また、噛み合わせのズレが顎関節への負担となり、顎関節症や、頭痛、肩こり、めまいといった全身の不調につながるケースもあります。

4. 見た目のコンプレックス
歯の隙間が目立つことで、人前で話すことや笑うことに抵抗を感じるようになり、精神的なストレスにつながることがあります。見た目のコンプレックスは、自信の喪失や消極的な性格の原因にもなり得ます。

5. さらに歯並びが悪化する可能性がある
すきっ歯を放置すると、空いているスペースに隣の歯が倒れ込んできたり、噛み合う歯が伸びてきたりして、時間の経過とともにより隙間が広がったり、全体の歯並びがさらに悪化したりする可能性があります。早期に治療を開始する方が、治療期間や費用を抑えられる傾向にあります。

4. すきっ歯矯正の費用を安く抑える5つのコツ

すきっ歯の矯正治療は、決して安い買い物ではありません。しかし、いくつかのポイントを押さえることで、費用負担を賢く軽減することが可能です。ここでは、矯正費用をできるだけ安く抑えるための具体的な5つのコツを、それぞれのメリット・デメリットと合わせて詳しく解説します。

4.1 費用が安い部分矯正を検討する

すきっ歯の状態によっては、歯全体の矯正(全体矯正)ではなく、気になる部分だけを動かす「部分矯正」が適用できる場合があります。部分矯正は、全体矯正に比べて費用を大幅に抑えられる可能性があります。

部分矯正は、前歯のすき間だけを閉じたい場合など、治療範囲が限定的なケースで選択されることが多い治療法です。動かす歯の本数が少なく、治療期間も短くなる傾向があるため、装置の費用や通院回数が減り、結果的に総額が安くなります。

ただし、部分矯正は、奥歯の噛み合わせに問題がないことが前提となります。骨格的な問題が原因のすきっ歯や、全体の噛み合わせを整える必要がある場合は適用できません。まずは無料カウンセリングなどを利用して、ご自身の歯並びが部分矯正の対象になるかどうかを歯科医師に診断してもらうことが第一歩です。

部分矯正と全体矯正の比較
項目 部分矯正 全体矯正
費用相場 20万円~70万円 60万円~150万円
治療期間 3ヶ月~1年程度 1年~3年程度
主な対象 前歯のすき間など、限定的な歯並びの乱れ 全体の歯並びや噛み合わせの改善が必要な場合

4.2 医療費控除を申請する

すきっ歯の矯正治療が、単なる見た目の改善(審美目的)だけでなく、「噛み合わせの改善」や「発音障害の改善」といった機能的な問題を解決するために必要だと歯科医師に診断された場合、その治療費は医療費控除の対象となります。

医療費控除とは、1年間(1月1日~12月31日)に支払った医療費の合計が10万円(または総所得金額の5%)を超えた場合に、確定申告を行うことで所得税や住民税の一部が還付される制度です。矯正治療費だけでなく、通院にかかった交通費(公共交通機関)も対象に含めることができます。

申請には、翌年の確定申告期間(通常2月16日~3月15日)に、税務署へ確定申告書を提出する必要があります。その際、治療費の領収書や、場合によっては歯科医師の診断書が必要になるため、大切に保管しておきましょう。どれくらいの金額が戻ってくるかは所得によって異なりますが、高額な矯正費用の一部が返ってくる可能性があるため、忘れずに手続きを行いましょう。

詳しくは国税庁のウェブサイトをご確認ください。
No.1128 医療費控除の対象となる歯の治療費の具体例(国税庁)

4.3 モニター制度やキャンペーンを利用する

歯科クリニックによっては、治療費の割引を受けられる「モニター制度」や「キャンペーン」を実施していることがあります。これらを活用するのも、費用を抑える有効な手段です。

モニター制度とは、治療前後の写真撮影や、体験談の提供、アンケートへの協力などを条件に、通常価格よりも安い料金で治療を受けられる制度です。特に新しい矯正装置を導入した際や、症例実績を増やしたいクリニックで募集されることがあります。

一方、キャンペーンは新規開院や特定の期間に合わせて行われることが多く、初診料や検査料の割引、治療費の割引などが提供されます。

これらの情報は、クリニックの公式サイトやSNS、矯正治療専門のポータルサイトなどで見つけることができます。ただし、モニターには「症例写真がウェブサイトなどに掲載される」といった条件があるため、プライバシーの観点も考慮して慎重に検討する必要があります。また、安さだけで判断せず、契約内容や治療の質をしっかりと見極めることが重要です。

4.4 デンタルローンや院内分割払いを活用する

「費用を安くする」とは少し異なりますが、一度に大きな金額を用意するのが難しい場合に、支払いの負担を軽減する方法として「デンタルローン」や「院内分割払い」があります。

デンタルローンは、信販会社が提供する歯科治療専門のローンです。銀行のカードローンなどに比べて金利が低めに設定されていることが多く、月々の支払額を抑えながら計画的に返済していくことができます。ただし、利用には審査があり、金利手数料が発生します。

院内分割払いは、そのクリニックが独自に設けている分割払い制度です。多くの場合、金利手数料がかからないのが最大のメリットですが、分割できる回数がデンタルローンに比べて少ない傾向があります。対応しているかどうかはクリニックによって異なるため、カウンセリングの際に確認が必要です。

デンタルローンと院内分割払いの比較
項目 デンタルローン 院内分割払い
提供元 信販会社・金融機関 歯科クリニック
金利手数料 発生する(年利3%~8%程度が一般的) かからない場合が多い
分割回数 多い(最大120回など) 少ない(治療期間内での分割が一般的)
審査 必要 不要な場合が多い

これらの支払い方法をうまく活用することで、月々の経済的な負担をコントロールしながら、質の高い矯正治療を受けることが可能になります。

4.5 複数のクリニックで無料カウンセリングを受ける

最終的に費用を抑え、かつ満足のいく治療を受けるために最も重要なのが、複数のクリニックで無料カウンセリングを受けることです。矯正治療は自由診療のため、同じような治療内容でもクリニックによって費用設定が大きく異なります。

最低でも2~3箇所のクリニックでカウンセリングを受け、以下の点を比較検討しましょう。

  • 治療費の総額(トータルフィー):提示された金額に、毎月の調整料や保定装置(リテーナー)の費用が含まれているかを確認します。追加費用の有無で総額は大きく変わります。
  • 治療方針と選択肢:あなたのすきっ歯に対して、どのような治療法(ワイヤー、マウスピースなど)を提案されるか、そのメリット・デメリットを比較します。
  • 医師やスタッフとの相性:長期間にわたる治療になるため、質問しやすく、信頼できると感じる医師やスタッフがいるクリニックを選ぶことが、精神的な負担の軽減にも繋がります。

手間はかかりますが、複数の専門家の意見を聞き、費用と治療内容を総合的に比較することで、ご自身にとって最もコストパフォーマンスが高く、納得できる治療を選択することができます。安易に1つのクリニックで決めず、じっくりと比較検討することが後悔しないための最大のコツです。

5. すきっ歯の矯正費用は保険適用される?医療費控除についても解説

すきっ歯の矯正治療は高額になりがちです。「費用が少しでも安くなれば…」と、公的医療保険の適用や、税金が戻ってくる医療費控除について気になる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、すきっ歯矯正における保険適用のルールと、賢く活用したい医療費控除の制度について、条件や手続きを詳しく解説します。

5.1 すきっ歯矯正は原則として保険適用外

結論からお伝えすると、すきっ歯の矯正は、審美目的(見た目の改善)と見なされるため、原則として公的医療保険の適用外となります。健康保険は、病気やケガなど、医学的に治療が必要な症状に対して適用される制度です。
見た目を整えるためのすきっ歯矯正は「美容」の範疇と判断され、治療にかかる費用は全額自己負担の「自由診療」となるのが一般的です。これは、ワイヤー矯正やマウスピース矯正など、どの治療法を選んでも変わりません。

5.2 保険が適用される特殊なケースとは

原則は保険適用外ですが、すべての矯正治療が対象外というわけではありません。国が定めた特定の条件を満たす場合に限り、例外的に保険が適用されるケースがあります。すきっ歯の原因が以下のケースに該当する場合は、保険診療で矯正治療を受けられる可能性があります。

保険適用ケース 主な条件
先天性の疾患が原因の場合 唇顎口蓋裂(しんがくこうがいれつ)など、厚生労働大臣が定める約60の先天性疾患に起因する噛み合わせの異常。
(参考:公益社団法人日本矯正歯科学会「先天疾患、保険適用」
都道府県知事が指定した「指定自立支援医療機関」での治療が必要です。
顎変形症(がくへんけいしょう)の場合 上顎や下顎の骨格に著しいズレがあり、外科的な手術(顎骨切り手術など)を併用した矯正治療が必要と診断された場合。
「顎口腔機能診断施設」として認可された医療機関での治療が必要です。

これらのケースに該当するかどうかは、ご自身で判断することは困難です。まずは矯正歯科で精密検査を受け、専門医の診断を仰ぐことが重要です。ただし、単に「歯と歯の間に隙間がある」というだけでは、保険適用となる可能性は極めて低いと認識しておきましょう。

5.3 矯正費用で医療費控除を受けるための条件と手続き

保険適用が難しい場合でも、支払った費用の一部が税金の還付という形で戻ってくる「医療費控除」を利用できる可能性があります。これは、年間の医療費が高額になった場合に、所得税や住民税の負担を軽減できる制度です。

5.3.1 医療費控除の対象となる条件

すきっ歯矯正で医療費控除を申請するには、その治療が「美容目的」ではなく「治療目的」であると認められる必要があります。
「噛み合わせが悪く咀嚼に問題がある」「隙間が原因で発音がしづらい」など、機能的な問題を改善するための治療であると歯科医師が診断した場合に、医療費控除の対象となります。
審美目的のみの場合は対象外となるため注意が必要です。多くの矯正歯科では、機能改善の側面も考慮して治療計画を立てるため、対象となるケースがほとんどです。念のため、カウンセリング時に自分のケースが医療費控除の対象になりそうか確認しておくと安心です。

5.3.2 医療費控除の対象になる費用・ならない費用

医療費控除では、治療費以外にも対象となる費用があります。領収書は必ず保管しておきましょう。

対象になる費用
  • 矯正治療にかかる費用(検査料、診断料、装置料、調整料など)
  • 治療に必要な医薬品代(痛み止めなど)
  • 通院にかかる公共交通機関の交通費(電車・バス代など)※お子様の付き添い分も対象
  • デンタルローンや分割払いで支払った治療費(信販会社への金利・手数料は対象外)
対象にならない費用
  • 自家用車で通院した場合のガソリン代・駐車場代
  • 歯ブラシや歯磨き粉など、予防やセルフケア用品の購入費
  • デンタルローンの金利・手数料

5.3.3 医療費控除の手続き方法

医療費控除を受けるには、ご自身で確定申告を行う必要があります。会社員の方でも年末調整では手続きできないため注意しましょう。

  1. 必要書類を準備する
    治療費の領収書や、交通費の記録(日付、区間、金額をメモしておく)を1年分(1月1日~12月31日)まとめます。歯科医師の診断書は提出不要ですが、税務署から求められた際に提示できるよう、もらっておくとより確実です。
  2. 「医療費控除の明細書」を作成する
    国税庁のホームページからフォーマットをダウンロードし、領収書の内容を転記して作成します。
  3. 確定申告書を作成し、税務署に提出する
    申告期間は、治療を受けた翌年の2月16日から3月15日までです。e-Tax(電子申告)を利用すると、自宅からオンラインで手続きが完了するため便利です。 (参考:国税庁「No.1128 医療費の範囲」

医療費控除の申請は最大5年前まで遡って行うことができます。過去に高額な矯正費用を支払ったにもかかわらず申請を忘れていた方は、今からでも手続きが可能ですので、管轄の税務署に問い合わせてみましょう。

6. 後悔しないための矯正歯科クリニックの選び方

すきっ歯の矯正治療は、決して安くはない費用と長い期間がかかるため、クリニック選びは治療の成否を左右する最も重要なステップです。費用だけで安易に決めてしまい、「思ったような仕上がりにならなかった」「追加費用がどんどん発生した」といった後悔をしないために、以下のポイントをしっかりチェックして、信頼できるクリニックを見つけましょう。

6.1 矯正治療の経験が豊富な医師が在籍しているか

矯正治療は、歯科医師の中でも特に専門性が高い分野です。美しい歯並びはもちろん、正しい噛み合わせを実現するためには、医師の知識と技術、そして経験が不可欠です。医師の質を見極めるためには、以下の点を確認しましょう。

最も客観的な指標となるのが、日本矯正歯科学会などの専門学会が認定する「認定医」や「専門医」の資格です。これらの資格は、一定期間以上の専門的な研修を受け、厳しい審査に合格した歯科医師にのみ与えられます。

  • 認定医:5年以上、学会が認めた研修機関で矯正歯科に関する研修を修了し、審査に合格した歯科医師。
  • 専門医:認定医の中でも、さらに厳しい基準をクリアし、より高度な臨床技能と学識を持つと認められた歯科医師。

クリニックのウェブサイトの医師紹介ページなどで、資格の有無を確認できます。また、日本矯正歯科学会のウェブサイトでは、お住まいの地域の認定医・専門医を検索することも可能です。

日本矯正歯科学会 認定医・専門医検索ページ

資格に加えて、クリニックが公開しているすきっ歯の治療実績や症例数も重要な判断材料になります。自分の歯並びに近い症例の写真などがあれば、治療後のイメージも掴みやすくなるでしょう。

6.2 精密検査のための設備が整っているか

最適な治療計画を立てるためには、現在の歯や顎の状態を正確に把握するための精密検査が欠かせません。カウンセリング時に、どのような検査機器を使用するのかを確認しましょう。特に、以下の設備が整っているクリニックは、より精度の高い診断が期待できます。

検査設備 特徴と重要性
歯科用CT(コーンビームCT) 3次元の立体画像で、歯の根の位置や向き、顎の骨の厚みや形、神経や血管の位置まで詳細に把握できます。レントゲンでは見えない部分まで確認できるため、治療の安全性と確実性を飛躍的に高めます。
セファロ(頭部X線規格写真) 顔や頭の骨格を撮影するレントゲンです。歯並びだけでなく、上下の顎の大きさや位置関係、口元のバランスなどを分析し、骨格的な問題がないかを診断するために不可欠です。
3D口腔内スキャナー(iTeroなど) 小型のカメラで口の中をスキャンし、精密な歯型の3Dデータを取得する装置です。従来の粘土のような材料を使った型取りに比べて不快感が少なく、短時間で済みます。特にマウスピース矯正では、精度の高い装置を作製するために必須の設備と言えます。治療後の歯並びをシミュレーションできる機能を持つものもあります。

これらの先進的な設備は、正確な診断だけでなく、患者さんの身体的・時間的な負担を軽減することにも繋がります。

6.3 治療費用の総額(トータルフィーシステム)が明確か

矯正治療の費用体系は、クリニックによって大きく異なります。後から「話が違う」とならないよう、契約前に必ず料金システムを確認しましょう。主な料金システムは以下の2つです。

料金システム メリット デメリット・注意点
トータルフィーシステム(総額提示制) 治療開始から終了までにかかる費用(検査料、装置料、調整料、保定装置料など)の総額が最初に提示される。 追加費用の心配がなく、資金計画が立てやすい。治療期間が予定より延びても追加料金が発生しないことが多い。
処置別支払い制 最初に基本料金(検査料、装置料など)を支払い、通院ごとに調整料などを支払う。 治療が長引いたり、調整回数が増えたりすると、最終的な支払総額が当初の見積もりより高額になる可能性がある。

安心して治療を進めるためには、トータルフィーシステムを採用しているクリニックがおすすめです。カウンセリングの際には、「提示された金額以外に、治療中や治療後に追加で発生する費用はありますか?」と具体的に質問しましょう。抜歯や虫歯治療、アンカースクリューなどの費用が別途必要なのか、保定装置を紛失・破損した場合の費用なども確認しておくと安心です。

6.4 カウンセリングが丁寧で相談しやすいか

矯正治療は、医師と二人三脚でゴールを目指す長い道のりです。そのため、技術力だけでなく、医師やスタッフとの相性も非常に重要になります。無料カウンセリングなどを利用して、クリニックの雰囲気を肌で感じてみましょう。

カウンセリングでは、以下の点をチェックしてみてください。

  • あなたの悩みや希望、不安な点を親身になって聞いてくれるか。
  • すきっ歯の原因や、考えられる治療法について、専門用語を多用せず分かりやすく説明してくれるか。
  • それぞれの治療法のメリットだけでなく、デメリットやリスクについても正直に話してくれるか。
  • 費用や治療期間について、明確な説明があるか。
  • 質問や相談がしやすい雰囲気か。高圧的な態度をとられたり、質問をはぐらかされたりしないか。

少しでも疑問や不信感を抱いた場合は、その場で契約を即決せず、一度持ち帰って冷静に検討することが大切です。複数のクリニックでカウンセリングを受け、比較検討する「セカンドオピニオン」も、納得のいく治療を受けるためには非常に有効な手段です。

6.5 医療法人 札幌矯正歯科ではカウンセリングを行っています

ここまで解説してきたクリニック選びのポイントは、すべて患者様が安心して治療を受け、心から満足できる結果を得るために不可欠な要素です。もしあなたが札幌市やその近郊で信頼できる矯正歯科をお探しなら、ぜひ一度、当院の無料カウンセリングにお越しください。

当院では、日本矯正歯科学会の認定医が、豊富な経験と実績に基づいて一人ひとりの患者様に最適な治療計画をご提案します。精密な診断に不可欠な歯科用CTや3D口腔内スキャナーなどの最新設備を完備しており、治療の精度と安全性を追求しています。

また、費用面での不安を解消するため、治療完了まで追加費用のかからない「トータルフィーシステム」を採用しております。カウンセリングでは、あなたの歯並びのお悩みやご希望をじっくりお伺いし、治療法、期間、費用について丁寧にご説明いたします。無理に契約を勧めることは一切ございませんので、どうぞお気軽にご相談ください。

7. まとめ

すきっ歯矯正にかかる費用は、部分矯正か全体矯正か、またワイヤーやマウスピースといった治療法によって大きく変動します。それぞれのメリット・デメリットを理解し、ご自身の希望や予算に合った方法を選ぶことが重要です。費用を抑えるには医療費控除の活用や部分矯正の検討が有効ですが、後悔しないためには信頼できるクリニック選びが最も大切です。複数のクリニックでカウンセリングを受け、治療の総額や内容を十分に比較検討しましょう。

矯正治療のご相談をご希望の方は、下記のボタンよりお気軽にご予約ください。

この記事の監修者

尾立 卓弥(おだち たくや)

医療法人札幌矯正歯科 理事長
宮の沢エミル矯正歯科 院長

北海道札幌市の矯正専門クリニック「宮の沢エミル矯正歯科」院長。
日本矯正歯科学会 認定医。

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