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2025.11.10

札幌の矯正歯科でセカンドオピニオンを受けるべき3つの理由|実際に行っているクリニックも紹介

札幌の矯正歯科でセカンドオピニオンを受けるべき3つの理由|実際に行っているクリニックも紹介

矯正相談

こんにちは。医療法人 札幌矯正歯科 宮の沢エミル矯正歯科の理事長の尾立卓弥です。札幌で矯正歯科を検討中の方は、ぜひ医療法人 札幌矯正歯科 宮の沢エミル矯正歯科でご相談ください。札幌で矯正歯科の治療方針に「本当にこのままで良いの?」と不安や疑問を感じていませんか。高額で長期間にわたる矯正治療だからこそ、後悔のない選択をしたいものです。この記事を読めば、セカンドオピニオンを受けるべきか判断でき、札幌での流れや費用、クリニックの選び方までわかります。結論、セカンドオピニオンは治療の妥当性を確認し、抜歯の要否や費用などを比較して納得のいく選択をするために非常に有効です。後悔しないための準備を始めましょう。

目次

1. 札幌の矯正歯科でセカンドオピニオンを考えるべき3つの理由

札幌市内には数多くの矯正歯科クリニックがあり、いざ治療を始めようと思っても、どのクリニックを信頼すれば良いのか迷ってしまう方も少なくありません。矯正治療は、決して安くはない費用と長い期間を要する、あなたの人生にとって重要な決断です。だからこそ、一人の歯科医師の意見だけで決めてしまうのではなく、複数の専門家の意見を聞く「セカンドオピニオン」が非常に重要になります。ここでは、なぜ札幌で矯正歯科のセカンドオピニオンを考えるべきなのか、その3つの大きな理由を詳しく解説します。

1.1 理由1 治療方針の客観的な妥当性を確認できる

矯正治療の診断や治療計画は、担当する歯科医師の知識、経験、そして治療哲学によって異なる場合があります。特に、歯並びや噛み合わせの状態は一人ひとり全く違うため、絶対的に正しい唯一の治療法というものは存在しません。例えば、あるクリニックでは「抜歯が必要」と診断されても、別のクリニックでは「抜歯をせずに治療可能」と判断されるケースは決して珍しくないのです。

セカンドオピニオンを受けることで、最初に提案された治療方針が客観的に見て妥当なものなのか、別の専門家の視点から確認することができます。もし複数の歯科医師が同様の見解であれば、その治療方針への信頼度は高まるでしょう。逆に、全く異なるアプローチを提案された場合は、それぞれのメリット・デメリットを比較し、より深く治療について考えるきっかけになります。これにより、ご自身が治療内容を正しく理解し、心から納得した上で矯正治療をスタートさせることができます。

1.2 理由2 抜歯や装置など他の治療法の選択肢を知れる

最初に相談したクリニックで提示された治療法が、あなたにとって唯一の選択肢とは限りません。セカンドオピニオンは、自分では思いもよらなかった新しい治療法や、より自分の希望やライフスタイルに合った装置が見つかる貴重な機会となります。

例えば、目立たない矯正を希望していたものの「あなたの歯並びではワイヤー矯正しかできない」と言われたとします。しかし、他のクリニックでは、より精密な検査を行うことでマウスピース型矯正(インビザラインなど)も適用可能と判断されるかもしれません。また、外科手術が必要と診断された場合でも、別のクリニックでは外科手術を回避する治療計画を立てられる可能性もあります。矯正装置には様々な種類があり、それぞれにメリット・デメリットが存在します。

主な矯正装置の種類 メリット デメリット
ワイヤー矯正(表側) ・幅広い症例に対応できる
・比較的費用を抑えられる場合がある
・装置が目立ちやすい
・食事や歯磨きに制限がある
ワイヤー矯正(裏側・舌側) ・装置が外から見えにくい ・費用が高額になる傾向がある
・慣れるまで発音しにくいことがある
マウスピース型矯正 ・透明で目立たない
・自分で取り外しができ衛生的
・対応できる症例に限りがある
・自己管理(装着時間)が重要になる

このように、複数の専門家から話を聞くことで、選択肢が広がり、それぞれの治療法の違いを深く理解した上で、最終的に自分に最も合った方法を選ぶことができるのです。

1.3 理由3 治療期間や費用を比較し納得して治療を始められる

歯科矯正は、原則として公的医療保険が適用されない自由診療です。そのため、治療にかかる費用はクリニックが独自に設定しており、同じような治療内容であっても金額に大きな差が出ることがあります。また、治療方針や使用する装置によって、治療が完了するまでの期間も変動します。

セカンドオピニオンを利用すれば、複数のクリニックから具体的な治療期間と総額費用の見積もりを取ることができ、それらを客観的に比較検討できます。特に、費用の支払い体系には注意が必要です。毎回の処置ごとに費用が発生する「処置料別払い制度」と、最初に提示された金額以外に追加費用が原則かからない「トータルフィー制度(総額制)」があり、どちらが自分に合っているかを見極めることが重要です。

料金体系 特徴 注意点
トータルフィー制度(総額制) 治療開始前に総額が確定するため、費用の見通しが立てやすい。 治療が早く終わっても返金はない場合が多い。当初の提示額が高めに設定されていることがある。
処置料別払い制度 初期費用を抑えられる場合がある。 治療が長引くと、結果的に総額が高くなる可能性がある。毎回の調整料などが別途必要。

費用や期間だけでなく、分割払いの条件やデンタルローンの利用可否なども含めて比較することで、経済的な負担も考慮した上で、総合的に最も納得できる条件のクリニックを選ぶことが、後悔のない矯正治療への第一歩となります。

2. そもそも矯正歯科のセカ-ンドオピニオンとは?無料相談との違い

札幌で矯正歯科を探していると、「セカンドオピニオン」や「無料相談(カウンセリング)」といった言葉を目にすることがあるでしょう。どちらも医師に相談する点では同じですが、その目的や内容は大きく異なります。納得のいく矯正治療を始めるために、まずは両者の違いを正しく理解しておくことが重要です。

2.1 セカンドオピニオンの目的と定義

セカンドオピニオンとは、直訳すると「第二の意見」です。医療の分野では、現在治療を受けている、あるいはこれから受けようとしている主治医の診断や治療方針について、別の医療機関の専門医に意見を求めることを指します。 これは、患者さん自身が治療内容を深く理解し、納得した上で最適な選択をするための権利として広く認められています。

矯正歯科におけるセカンドオピニオンは、主治医から提示された治療計画(抜歯の有無、使用する装置、治療期間、費用など)に対して、「本当にこの方法がベストなのだろうか」「他に選択肢はないのだろうか」といった疑問や不安を解消するために活用されます。 あくまでも現在の主治医のもとで治療を続けることを前提に、第三者の客観的な意見を聞くことが本来の目的であり、「転院=セカンドオピニオン」ではありません。

2.2 無料相談(カウンセリング)との根本的な違い

一方、無料相談(カウンセリング)は、これから矯正治療を始めたいと考えている方が、治療の概要やクリニックの雰囲気を知るために利用するものです。まだ主治医が決まっていない段階で、複数のクリニックを比較検討するために活用されることがほとんどです。

セカンドオピニオンが主治医による精密検査のデータ(レントゲン写真、歯の模型など)に基づいて専門的な見解を求めるのに対し、無料相談では視診や簡単なヒアリングをもとに、一般的な治療の流れや費用の概算などの情報提供が中心となります。精密検査を行わずに複数の歯科医師に意見を聞くことは、厳密にはセカンドオピニオンとは呼ばず、通常の矯正相談にあたります。

2.3 【早見表】セカンドオピニオンと無料相談の違い

両者の違いをより明確にするために、以下の表にまとめました。

項目 セカンドオピニオン 無料相談(カウンセリング)
目的 現在の診断・治療方針に対する第二の意見を聞き、納得感を深める 矯正治療の基本情報を収集し、クリニックを比較検討する
対象者 すでに主治医がおり、診断や治療方針の提示を受けている方 これから矯正治療を検討しており、主治医がまだいない方
必要なもの 主治医からの紹介状(診療情報提供書)、レントゲンやCTなどの検査資料 基本的には不要(保険証の提示を求められる場合がある)
得られる情報 検査資料に基づく、専門的かつ具体的な意見・診断 視診やヒアリングに基づく、治療の概要や費用の概算など一般的な情報
費用 自費診療で有料の場合が多い(数千円~数万円程度) 無料の場合が多い

このように、セカンドオピニオンと無料相談は似ているようで全く異なるものです。ご自身の状況に合わせて適切に使い分けることで、後悔のない矯正歯科選びにつながるでしょう。

3. 札幌でセカンドオピニオンを受けるメリットとデメリット

札幌で矯正歯科の治療を始めるにあたり、セカンドオピニオンを検討する方も少なくありません。高額な費用と長い期間がかかる矯正治療だからこそ、複数の専門家の意見を聞き、十分に納得した上で治療を開始したいと思うのは当然のことです。ここでは、セカンドオピニオンを受けることの具体的なメリットと、知っておくべきデメリットや注意点について詳しく解説します。

3.1 セカンドオピニオンのメリット

セカンドオピニオンには、より良い治療選択をするための多くの利点があります。不安や疑問を解消し、安心して治療に臨むために、そのメリットを最大限に活用しましょう。

3.1.1 客観的な視点で診断・治療計画を再評価できる

最初に相談したクリニックの診断や治療方針が、本当に自分にとって最適なのか、別の専門家の客観的な意見を聞くことで、その妥当性を確認できます。 歯科医師によって得意な治療法や考え方が異なるため、多角的な視点から自分の歯並びの状態を再評価してもらうことは、納得のいく治療への第一歩となります。

3.1.2 より自分に合った治療法が見つかる可能性がある

矯正治療には、ワイヤー矯正やマウスピース矯正(インビザラインなど)、部分矯正といった様々な選択肢があります。 最初のクリニックでは「抜歯が必要」と診断されたり、希望する装置での治療は難しいと言われたりした場合でも、別のクリニックでは非抜歯での治療や、異なる装置でのアプローチを提案される可能性があります。 最新の治療法や、特定のクリニックが持つ独自のノウハウに触れる良い機会にもなります。

3.1.3 治療期間や費用を比較検討できる

提示された治療期間や費用が適正なのか、他のクリニックと比較することで相場観を把握できます。 矯正治療は自由診療のため、同じような治療内容でもクリニックによって費用設定は異なります。 総額費用や支払い方法などを比較し、経済的な負担も含めて総合的に判断できるのは大きなメリットです。

3.1.4 主治医への理解が深まり信頼関係が向上することも

意外に思われるかもしれませんが、セカンドオピニオンは主治医との関係を悪化させるものとは限りません。他の医師の意見を聞いた結果、改めて主治医の提案の的確性やメリットを再認識し、より深く理解できるケースも少なくありません。 疑問点が解消されることで、安心して治療をお任せできるようになり、結果的に信頼関係が深まることも期待できます。

セカンドオピニオンの主なメリット 具体的な内容
客観性の確保 現在の診断や治療計画が妥当であるかを第三者の視点で確認できる。
選択肢の拡大 抜歯・非抜歯の判断や、マウスピース矯正など他の治療法の可能性を探れる。
費用の比較 治療費の総額や内訳を比較し、費用対効果を判断する材料になる。
納得感の向上 複数の意見を聞くことで情報が整理され、安心して治療を開始できる。

3.2 セカンドオピニオンのデメリットと注意点

多くのメリットがある一方で、セカンドオピニオンにはいくつかのデメリットや注意すべき点も存在します。事前にこれらを理解し、計画的に進めることが後悔しないための鍵となります。

3.2.1 費用がかかる

セカンドオpiニオンは健康保険が適用されない自由診療となるため、相談料や検査料が自己負担となります。 費用はクリニックによって異なりますが、相談だけであれば数千円から1万円程度、精密検査を行う場合はさらに数万円の費用がかかることが一般的です。 予約時に費用の詳細を確認しておきましょう。

3.2.2 時間と手間がかかる

信頼できるクリニックを探し、予約を取り、実際に訪問するには相応の時間と労力が必要です。また、より正確な意見を求めるためには、現在の主治医に依頼してレントゲン写真や歯型などの検査資料を用意してもらう必要があります。 この手続きが手間に感じられるかもしれません。

3.2.3 情報が増えすぎて混乱する可能性がある

複数の医師から異なる、あるいは正反対の意見を提示されると、どの情報を信じて良いのか分からなくなり、かえって混乱してしまう可能性があります。それぞれの意見のメリット・デメリットを冷静に比較し、最終的には自分が最も納得できると感じる方針を選択する強い意志が必要です。

3.2.4 主治医との関係性に配慮が必要

「セカンドオピニオンを受けたいと伝えたら、主治医の気分を害するのではないか」と心配される方は少なくありません。 しかし、セカンドオピニオンは患者の正当な権利であり、多くの良識ある医師はその重要性を理解しています。 伝える際は、これまでの感謝を示しつつ、「より納得して治療に臨みたい」という前向きな姿勢で相談することが、良好な関係を維持するポイントです。

セカンドオピニオンの主なデメリット・注意点 具体的な内容と対策
費用の発生 自由診療のため全額自己負担となる。事前にクリニックへ費用を確認する。
時間と手間 クリニック探しや資料準備に時間がかかる。計画的に行動し、必要な資料を主治医に依頼する。
情報の混乱 異なる意見に惑わされる可能性がある。事前に質問したいことをリストアップし、冷静に情報を整理する。
主治医への伝え方 関係性を損なう不安がある。あくまで治療への理解を深めるためという前向きな姿勢で正直に相談する。

4. 札幌でのセカンドオピニオンの流れと費用相場

札幌の矯正歯科でセカンドオピニオンを考え始めたものの、「具体的にどう動けばいいの?」「費用はどれくらいかかるの?」といった疑問や不安をお持ちの方も多いでしょう。ここでは、予約から相談当日までの具体的なステップ、必要な持ち物、そして気になる札幌エリアでの費用相場について詳しく解説します。

4.1 予約から相談当日までの流れ

セカンドオピニオンは、正しい手順を踏むことでスムーズに進められます。まずは全体の流れを把握し、計画的に準備を進めましょう。

4.1.1 ステップ1:セカンドオピニオン対応のクリニックを探し予約する

はじめに、セカンドオピニオンを受け付けている札幌市内の矯正歯科を探します。クリニックのウェブサイトで対応の可否を確認したり、日本矯正歯科学会の認定医・臨床指導医(旧専門医)の資格を持つ歯科医師が在籍するクリニックから探したりするのがおすすめです。予約の際は、電話やウェブ予約フォームで「矯正治療のセカンドオピニオンを受けたい」とはっきりと伝えましょう。目的を明確にすることで、クリニック側もスムーズに準備を進めることができます。

4.1.2 ステップ2:現在の主治医に資料の提供を依頼する

セカンドオピニオンをより有意義なものにするためには、現在の治療状況が客観的にわかる資料が不可欠です。現在通院中のクリニックにセカンドオピニオンを検討していることを伝え、レントゲン写真(セファログラム等)、歯の模型、口腔内写真、治療計画書といった検査資料の提供を依頼してください。 資料の提供は患者の権利ですが、伝えにくい場合は「治療内容についてより深く理解するために、他の先生の意見も聞いてみたい」といった形で相談してみると良いでしょう。

4.1.3 ステップ3:相談したい内容をまとめておく

限られた相談時間を有効に使うため、事前に質問したいことや不安に思っている点をメモにまとめておきましょう。「抜歯は本当に必要か」「他の装置の選択肢はないか」「提示された治療期間は妥当か」など、自分が何に疑問を感じ、何を確認したいのかを具体的に整理しておくことが重要です。この準備が、納得のいくセカンドオピニオンに繋がります。

4.1.4 ステップ4:予約したクリニックで相談する

当日は、準備した資料と質問メモを持参してクリニックへ向かいます。セカンドオピニオンでは、まず持参した資料をもとに、歯科医師が現在の口腔内の状況や治療の進捗を確認します。その後、カウンセリングを通じて、あなたの疑問や不安に対して専門的な見地からアドバイスや異なる治療方針の提案などが行われます。

4.2 セカンドオピニオンに必要な持ち物と準備

相談当日に「あれを忘れた」と後悔しないよう、必要な持ち物は事前にリストアップして確認しておきましょう。特に、現在の主治医から提供される資料は、的確な診断を受けるために非常に重要です。

分類 具体的な持ち物・準備すること ポイント
必ず必要なもの
  • 健康保険証
  • 現在通院中のクリニックからの資料一式(レントゲン、歯の模型、治療計画書など)
  • お薬手帳(服用中の薬がある場合)
資料があると、新たなクリニックで再度精密検査を行う必要がなくなり、時間と費用の節約に繋がります
準備しておくと良いもの
  • 質問したいことをまとめたメモ
  • 治療で実現したい希望(理想の歯並びの写真など)
  • これまでの治療経過を時系列でまとめた簡単なメモ
自分の考えや疑問点を整理しておくことで、聞き忘れを防ぎ、相談の質を高めることができます。

4.3 札幌エリアでの費用相場

矯正歯科のセカンドオピニオンは、公的医療保険が適用されない「自由診療」となるため、費用は全額自己負担です。 料金はクリニックの方針や相談内容によって大きく異なるため、予約時にウェブサイトで確認するか、直接問い合わせておくと安心です。

相談内容 札幌エリアでの費用相場(税込) 備考
相談のみ
(資料持参の場合)
無料~11,000円程度 持参したレントゲンや治療計画書をもとに、歯科医師が意見を述べる形式です。多くのクリニックがこの範囲で対応しています。
精密検査+相談
(資料がない、または追加検査が必要な場合)
33,000円~66,000円程度 レントゲン撮影や歯型の採取などの精密検査を行ってから、診断とカウンセリングを行います。 資料を持参できない場合は、こちらの費用がかかる可能性があります。

上記はあくまで目安です。クリニックによっては相談は無料で行っている場合もありますが、精密な診断が必要と判断されれば追加で検査費用がかかることもあります。費用だけで判断せず、相談内容の質や歯科医師との相性も考慮して、自分にとって最適なクリニックを選ぶことが大切です。

5. 札幌でセカ-ンドオピニオンを依頼する矯正歯科の選び方

セカンドオピニオンは、最初に提示された治療方針が本当に自分にとって最善なのかを客観的に判断するための大切な機会です。しかし、どのクリニックに相談すれば良いか分からず、一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか。札幌市内で納得のいくセカンドオピニオンを受けるためには、いくつかの重要なポイントを押さえてクリニックを選ぶ必要があります。ここでは、後悔しないための具体的な選び方を3つのポイントに絞って詳しく解説します。

5.1 日本矯正歯科学会の認定医が在籍しているか

矯正治療を専門に行う歯科医師の中でも、特に豊富な知識と経験を持つのが「日本矯正歯科学会」の認定医です。認定医とは、学会が認めた大学病院や矯正歯科医療機関で5年以上の臨床経験を積み、厳しい審査に合格した歯科医師にのみ与えられる資格です。

セカンドオピニオンでは、最初の診断とは異なる、より専門的で客観的な視点からのアドバイスが求められます。認定医は数多くの症例に対応してきた実績があるため、提示されている治療計画の妥当性や、考えられるリスク、他の治療法の可能性などについて、深い知見に基づいた評価を期待できます。札幌でセカンドオピニオンを検討する際は、まず相談先のクリニックに認定医が在籍しているかを確認することが、信頼できる意見を得るための第一歩と言えるでしょう。在籍情報は、各クリニックのウェブサイトや、日本矯正歯科学会のウェブサイトから検索することが可能です。

5.2 精密検査の設備が整っているか

正確な診断と多角的な治療計画の立案には、歯や顎の状態を詳細に把握できる精密検査設備が不可欠です。特にセカンドオピニオンでは、最初のクリニックの検査資料だけでは不十分な場合や、別の角度からの分析が必要になることがあります。そのため、先進的なデジタル設備が整っているクリニックを選ぶことが重要です。

具体的には、以下のような設備が挙げられます。

設備名 得られる情報 セカンドオピニオンでのメリット
歯科用CT 歯根の状態、顎骨の厚みや密度、埋伏歯の位置などを三次元の立体画像で詳細に把握できます。 レントゲンでは見えない部分まで確認できるため、抜歯の必要性やアンカースクリュー(矯正用インプラント)の使用可否など、より踏み込んだ診断と治療計画の提案が可能になります。
セファログラム(頭部X線規格写真) 上下の顎の骨格的なバランス、歯の傾斜角度、口元の突出度などを客観的な数値で評価できます。 現在の治療方針が、骨格に対して適切かどうかを客観的に評価する重要な指標となります。異なるアプローチによる治療計画をシミュレーションする際にも役立ちます。
口腔内スキャナー(iTeroなど) 不快な印象材を使わずに、精密な歯型をデジタルデータとして取得します。治療後の歯並びを3Dシミュレーションで視覚化することも可能です。 治療のゴールを具体的にイメージしやすくなります。複数の治療法によるシミュレーションを比較検討することで、より納得して治療法を選択できます。

これらの設備が整っていることで、より科学的根拠に基づいた、精度の高いセカンドオピニオンが期待できます。

5.3 カウンセリングが丁寧で質問しやすいか

セカンドオピニオンの最終的な目的は、患者さん自身が抱える疑問や不安を解消し、心から納得して治療に臨むことです。 そのためには、専門的な知識を持つ医師が、患者さんの立場に立って親身に話を聞き、分かりやすく説明してくれる姿勢が何よりも重要になります。

カウンセリングを受ける際には、以下の点を確認しましょう。

  • 相談のための時間が十分に確保されているか
  • 専門用語を多用せず、平易な言葉で説明してくれるか
  • メリットだけでなく、考えられるデメリットやリスクについても正直に話してくれるか
  • こちらの質問を急かしたり、遮ったりすることなく、最後まで真摯に耳を傾けてくれるか
  • 高圧的な態度がなく、リラックスして話せる雰囲気か

どんなに優れた経歴や設備を持つクリニックであっても、医師とのコミュニケーションが円滑でなければ、信頼関係を築くことはできません。複数の選択肢を提示し、患者さんと一緒に最適な道を探してくれるような、対話を重視するクリニックを選びましょう。 初回カウンセリングは、そのクリニックや医師との相性を見極める絶好の機会です。

6. 札幌で矯正歯科のセカンドオピニオンに対応しているクリニック

札幌市内で矯正歯科のセカンドオピニオンを受け付けている、あるいは専門的な相談が可能なクリニックをご紹介します。大学病院から専門クリニックまで、それぞれ特徴が異なりますので、ご自身の状況や相談したい内容に合わせて最適なクリニックを選びましょう。

6.1 札幌MA矯正歯科

札幌MA矯正歯科は、マウスピース矯正(インビザライン)を専門とするクリニックです。 他院でマウスピース矯正は難しいと診断された方や、より専門的な意見を聞きたい方に適しています。日本矯正歯科学会の認定医が在籍しており、精密検査のための歯科用CTや3D口腔内スキャナー(iTero)などの先進設備が整っている点も特徴です。

セカンドオピニオンを目的とした初診カウンセリングも受け付けており、口腔内診査や写真撮影を行った上で、専門的な視点から丁寧な説明を受けられます。 抜歯を伴うような難症例にも対応しているため、現在の治療方針に疑問や不安を感じている場合の相談先として有力な選択肢となるでしょう。

6.1.1 クリニックの基本情報

項目 情報
セカンドオピニオン費用 公式サイトでの明記なし(要問い合わせ)
特徴 マウスピース矯正専門、日本矯正歯科学会認定医在籍、先進設備の充実
所在地 北海道札幌市中央区北一条西3-3 敷島北一条ビル8F
アクセス 地下鉄「大通駅」徒歩5分、チ・カ・ホ9番出口すぐ

6.2 北海道大学病院 矯正歯科

北海道大学病院は、地域の基幹病院として高度な医療を提供しています。矯正歯科では、一般的な歯列不正だけでなく、顎変形症や唇顎口蓋裂などの先天性疾患に伴う矯正治療など、専門性の高い症例にも対応しています。 そのため、外科手術を伴う矯正治療を提案されている場合や、複雑な症状で悩んでいる場合のセカンドオピニオンに適しています。

セカンドオピニオン外来が設置されており、現在の主治医からの紹介状(診療情報提供書)や検査資料をもとに、専門の歯科医師が客観的な意見を提供してくれます。 完全予約制で、相談時間は原則30分(最長60分)と定められています。オンラインでのセカンドオピニオンにも対応しているため、遠方にお住まいの方でも相談が可能です。

6.2.1 クリニックの基本情報

項目 情報
セカンドオピニオン費用 30分まで16,500円(税込)、以降30分ごとに8,250円(税込)※自由診療
特徴 大学病院としての高度な専門性、外科的矯正治療や先天性疾患に対応、オンライン相談可能
所在地 北海道札幌市北区北14条西5丁目
アクセス JR「札幌駅」から徒歩約15分、地下鉄南北線「北12条駅」から徒歩約7分

6.3 北海道医療大学病院 矯正歯科

北海道医療大学病院の矯正歯科も、大学病院として幅広い年齢層の矯正治療に対応しています。 特に、顎変形症や特定の先天性疾患など、健康保険が適用される矯正治療についてのセカンドオピニオンを求める場合に頼りになる存在です。 治療方法も、目立ちにくい装置や歯科矯正用アンカースクリューを用いた治療など、多様な選択肢に対応しています。

セカンドオピニオンを受ける際は、現在の治療状況を正確に伝えるために、かかりつけ医からの紹介状やレントゲン写真などの資料を持参することが推奨されます。大学病院ならではの多角的な視点から、現在の治療計画の妥当性や他の治療法の可能性についてアドバイスを受けることができるでしょう。

6.3.1 クリニックの基本情報

項目 情報
セカンドオピニオン費用 公式サイトでの明記なし(要問い合わせ)
特徴 保険適用の矯正治療に対応、多様な矯正装置の選択肢、地域医療との連携
所在地 北海道石狩郡当別町金沢1757
アクセス JR札沼線(学園都市線)「北海道医療大学駅」から徒歩約1分

6.4 医療法人 札幌矯正歯科 宮の沢エミル矯正歯科では矯正相談を行っています

宮の沢エミル矯正歯科は、日本矯正歯科学会の認定医が在籍する矯正歯科専門のクリニックです。 こちらのクリニックでは、セカンドオピニオンを積極的に受け付けており、「治療計画に不安がある」「仕上がりに疑問を感じる」「マウスピース矯正を断られた」といった様々な悩みに対応しています。 現在治療中の方だけでなく、治療が完了したものの結果に満足できていないという方の相談も可能です。

ワイヤー矯正からマウスピース矯正まで幅広く対応しており、客観的な立場から現在の治療法のメリット・デメリットを説明し、他の選択肢を提案してくれます。 矯正相談は11歳以上であれば無料で行っているため、費用を気にせず気軽に専門家の意見を聞きたいという方におすすめです。

6.4.1 クリニックの基本情報

項目 情報
セカンドオピニオン費用 矯正相談として対応(11歳以上は無料)
特徴 日本矯正歯科学会認定医在籍、治療中・治療後問わず相談可能、無料相談あり
所在地 北海道札幌市西区宮の沢1条1-7-10 ワイビル宮の沢2階
アクセス 地下鉄東西線「宮の沢駅」から徒歩約1分

7. セカンドオピニオンで後悔しないための質問リスト

セカンドオピニオンは、現在の担当医以外の専門的な知識を持つ歯科医師から意見を聞き、ご自身が納得できる治療法を選択するために非常に重要です。しかし、いざ相談に行っても何を質問すれば良いか分からなくなってしまうことも少なくありません。ここでは、聞き漏らしを防ぎ、有意義なセカンドオピニオンにするための質問リストを目的別にまとめました。初回のカウンセリングで提示された内容と比較しながら、疑問点を解消していきましょう。

7.1 治療計画に関する質問

治療のゴールやプロセスについて深く理解するための質問です。診断結果の妥当性や、より良い選択肢がないかを確認しましょう。

7.1.1 診断と治療方針について

  • 私の歯並びの問題点は具体的に何ですか?(例:叢生、出っ歯、受け口など)また、その原因は何だと考えられますか?
  • 提示された治療計画のメリットと、考えられるデメリットやリスク(痛み、歯根吸収、後戻りの可能性など)を教えてください。
  • この治療計画における最終的なゴール(歯並びや噛み合わせがどうなるか)を具体的に教えてください。
  • 治療終了後、歯並びを維持するための保定装置(リテーナー)は必要ですか?必要な場合、どのような種類をどのくらいの期間装着する必要がありますか?

7.1.2 治療方法の選択肢について

特に「抜歯」の要否や、使用する「矯正装置」の種類は、歯科医師によって見解が分かれやすいポイントです。複数の選択肢について意見を聞くことで、ご自身の希望に最も近い治療法を見つけることができます。

  • 抜歯が必要とのことですが、歯を抜かない(非抜歯)で治療する選択肢はありますか? 抜歯した場合としない場合のメリット・デメリットをそれぞれ教えてください。
  • ワイヤー矯正やマウスピース矯正など、他の矯正装置で治療することは可能ですか?
  • それぞれの装置で治療した場合の、見た目、費用、期間、痛みの違いを教えてください。
  • 私と似たような歯並びの症例で、それぞれの装置を使って治療した例を見ることはできますか?
表:抜歯矯正と非抜歯矯正の一般的なメリット・デメリット
抜歯矯正 非抜歯矯正
メリット ・歯を動かすスペースを十分に確保できるため、歯を並べやすい
・口元の突出感を大きく改善できる可能性がある
・治療後の後戻りのリスクを抑えやすい
・健康な歯を抜かずに済む
・抜歯に伴う痛みや心身の負担がない
・治療期間が比較的短くなる傾向がある
デメリット ・健康な歯を失う必要がある
・抜歯のための費用や時間が別途かかる
・治療期間が長くなる傾向がある
・口元の突出感が残ったり、悪化したりする可能性がある
・歯を並べるスペースが足りないと後戻りしやすい
・適応できる症例が限られる

7.2 費用に関する質問

矯正治療は高額になることが多いため、費用に関する疑問は事前にすべて解消しておくことが重要です。支払い方法や追加費用の有無を明確にしましょう。

7.2.1 治療費の総額と内訳について

  • 提示された治療費には、何が含まれていますか?(例:精密検査料、診断料、装置料、毎回の調整料、保定装置料など)
  • 治療費の支払いシステムは、毎回の通院時に調整料を支払う「都度払い制」ですか、それとも最初に総額が提示される「トータルフィー制(総額制)」ですか?
  • もし治療期間が予定より延長した場合、追加で費用は発生しますか?
  • 提示された金額以外に、今後発生する可能性のある費用はありますか?(例:抜歯費用、虫歯治療費、アンカースクリュー費用など)

7.2.2 支払い方法と医療費控除について

  • 現金一括払いの他に、分割払いやデンタルローン、クレジットカードなどの利用は可能ですか?
  • 私のこの治療は、医療費控除の対象になりますか?

7.3 歯科医師やクリニックに関する質問

長い治療期間を安心して任せられるかを見極めるための質問です。担当医の経験やクリニックの体制を確認しましょう。

  • 先生は「日本矯正歯科学会」の認定医や専門医の資格をお持ちですか?
  • これまでに、私と似たような症例を何件くらい治療された経験がありますか?
  • 治療中に担当の先生が変わる可能性はありますか?
  • 矯正装置の破損など、緊急のトラブルが起きた場合はどのように対応してもらえますか?
  • 予約は取りやすいですか?また、仕事や学校の都合に合わせて予約時間の変更は可能ですか?

7.4 治療期間や通院に関する質問

ライフスタイルと治療を両立させるために、具体的な通院ペースや期間を確認しておくことが大切です。

  • 治療開始から完了までの総期間は、およそどのくらいを想定していますか?
  • 治療中の通院頻度はどのくらいですか?(例:月に1回、2ヶ月に1回など)
  • 1回あたりの診療時間はどのくらいかかりますか?
  • 治療の進行が遅れる可能性があるとしたら、どのような要因が考えられますか?

8. まとめ

本記事では、札幌で矯正歯科のセカンドオピニオンを受けるべき理由やクリニックの選び方について解説しました。セカンドオピニオンは、提示された治療方針の妥当性を客観的に確認できるだけでなく、抜歯の有無や装置の種類といった他の選択肢を知る良い機会です。また、治療期間や費用を比較することで、ご自身が心から納得できる治療法を選択できます。

札幌で矯正歯科を検討中の方は、ぜひ医療法人 札幌矯正歯科 宮の沢エミル矯正歯科でご相談ください。矯正治療のご相談をご希望の方は、下記のボタンよりお気軽にご予約ください。

この記事の監修者

尾立 卓弥(おだち たくや)

医療法人札幌矯正歯科 理事長
宮の沢エミル矯正歯科 院長

北海道札幌市の矯正専門クリニック「宮の沢エミル矯正歯科」院長。
日本矯正歯科学会 認定医。

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