なぜ?顎変形症と診断されなかった3つの理由と、次に行くべき専門病院の探し方
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こんにちは。医療法人 札幌矯正歯科 宮の沢エミル矯正歯科の理事長の尾立卓弥です。札幌で矯正歯科を検討中の方は、ぜひ医療法人 札幌矯正歯科 宮の沢エミル矯正歯科でご相談ください。顎の歪みや噛み合わせに悩み、勇気を出して病院に行ったのに「顎変形症ではない」と診断され、納得できないまま不安な気持ちを抱えていませんか。その診断結果に諦める必要はありません。この記事を読めば、あなたが顎変形症と診断されなかった場合に考えられる3つの明確な理由がわかります。さらに、診断に納得できない場合に次に取るべき具体的な行動、つまり日本口腔外科学会の認定専門医など信頼できる専門病院の探し方から、顎変形症以外の治療選択肢まで、あなたの悩みを解決するための道筋を詳しく解説します。結論から言うと、診断されなかった理由は「症状が保険適用の基準を満たしていなかった」「受診した病院が専門外だった」「医師とのコミュニケーション不足」のいずれかである可能性が高いです。まずはこの記事で正しい知識を身につけ、あなたの悩みを解決する次の一歩を踏み出しましょう。
1. 顎変形症と診断されなかった…その診断結果に不安を感じていませんか
顔の歪みや噛み合わせの悪さに長年悩み、勇気を出して病院を受診したにもかかわらず、「顎変形症ではない」と診断された…。その診断結果に納得できず、どうすれば良いのか分からなくなっていませんか?
「毎日鏡を見るたびに気になるこの顔の非対称性は、本当に治療の必要がないのだろうか」「食事のたびに感じる噛みづらさや顎の違和感は、気のせいなのだろうか」といった、診断結果に対する戸惑いや、ご自身の症状に対する深い悩みを抱え続けている方は少なくありません。
まずは、あなたが今抱えている悩みを整理してみましょう。以下のような症状に心当たりはありませんか。
| 悩みの種類 | 具体的な症状・状況 |
|---|---|
| 見た目のコンプレックス | 受け口(下顎前突)や出っ歯(上顎前突)、顔の左右非対称、笑った時に歯茎が大きく見える(ガミースマイル)、顎が極端に小さい、または長いと感じる。人前で話したり笑ったりすることに抵抗がある。 |
| 機能的な問題 | 食べ物がうまく噛み切れない、特定の音が発音しにくい(滑舌が悪い)、口を大きく開けると顎がカクカク鳴る、顎関節に痛みを感じることがある。慢性的な頭痛や肩こりに悩まされている。 |
| 精神的な苦痛 | 他人からの視線が常に気になる。写真を撮られるのが極端に嫌い。自分の容姿に自信が持てず、コミュニケーションが消極的になりがち。 |
これらの悩みは、決して気のせいなどではありません。もしあなたが一つでも当てはまるのであれば、診断されなかったからといって、治療を諦める必要は全くありません。
顎変形症の診断は、非常に専門的な知識と精密な検査を要するため、受診した病院や医師の専門分野、あるいは症状の伝え方によって、結果が異なる場合があるのです。
この記事では、なぜあなたが顎変形症と診断されなかったのか、その考えられる理由を一つひとつ丁寧に解説し、あなたが次に取るべき具体的な行動を明確に示します。正しい知識を身につけ、あなたの悩みを解決するための第一歩を、ここから踏み出しましょう。
2. なぜあなたは顎変形症と診断されなかったのか 考えられる3つの理由
「顔の歪みや噛み合わせが気になるのに、なぜ顎変形症と診断されなかったのだろう…」そのように診断結果に納得できず、不安を感じている方は少なくありません。顎変形症の診断は、見た目の印象だけでなく、専門的な基準に基づいて行われます。ここでは、あなたが顎変形症と診断されなかった場合に考えられる3つの主な理由について、詳しく解説していきます。
2.1 理由1 症状が保険適用の診断基準を満していなかった
顎変形症と診断されなかった最も一般的な理由の一つが、症状が健康保険適用のための診断基準を厳密には満たしていなかったケースです。顎変形症の治療は、審美的な改善だけでなく、咀嚼や発音といった機能的な問題を改善する目的も含まれるため、一定の基準を満たせば保険が適用されます。 しかし、その基準は客観的な数値によって厳格に定められています。
2.1.1 顎変形症の診断基準となるセファロ分析の数値
保険適用の顎変形症と診断されるためには、「セファロ分析」と呼ばれる頭部のX線写真を用いた精密な骨格の分析が不可欠です。 この検査では、顔の骨格の大きさや位置、角度などを計測し、日本の成人における平均値と比較して、どの程度ズレがあるかを数値で評価します。 この数値が基準値から一定以上外れている場合に、外科手術が必要な「顎変形症」と診断されます。
例えば、以下のような項目が評価されますが、これらの数値が基準の範囲内であった可能性があります。
| 顎変形症の主な種類 | 主な症状 | セファロ分析における評価項目(一例) |
|---|---|---|
| 下顎前突症(受け口) | 下の顎が上の顎より前に出ている。 | SNB角(下顎骨の位置を示す角度)が大きい、ANB角が負の値など。 |
| 上顎前突症(出っ歯) | 上の顎が下の顎より過度に前に出ている。 | SNA角(上顎骨の位置を示す角度)が大きいなど。 |
| 開咬症 | 奥歯で噛んでも上下の前歯が噛み合わず、隙間ができる。 | 下顎下縁平面角が大きいなど。 |
| 顔面非対称 | 顔の中心がずれ、左右で歪みが見られる。 | 正面セファロ分析での左右の骨格のズレの計測。 |
ご自身の症状がこれらの基準値をわずかに満たさなかった場合、機能的な問題が少ないと判断され、「顎変形症」という診断名がつかなかった可能性があります。
2.1.2 骨格性の問題ではなく歯性の問題と判断された
顔の歪みや噛み合わせの問題の原因は、大きく分けて「骨格性」と「歯性」の2つに分類されます。
- 骨格性の問題:顎の骨そのものの大きさや形、位置に問題がある状態。
- 歯性の問題:顎の骨に大きな問題はないが、歯の生えている向きや位置によって噛み合わせが悪くなっている状態。
保険適用となる顎変形症の治療は、外科手術によって顎の骨の位置を修正する「骨格性」の問題が対象となります。 そのため、精密検査の結果、あなたの症状が歯の傾きなどを治す歯列矯正のみで改善が見込めると判断された場合、「歯性の不正咬合」と診断され、「顎変形症」とは診断されなかったと考えられます。
2.2 理由2 受診した病院が顎変形症の専門外だった
顎変形症の診断と治療は、非常に高度な専門知識と経験を要します。そのため、受診した歯科医院が顎変形症の診断・治療を専門としていなかった可能性も考えられます。特に、保険適用での治療には、国の定めた施設基準を満たしている必要があります。
2.2.1 一般歯科と口腔外科・矯正歯科の違い
歯科医院にはそれぞれ専門分野があります。顎変形症の治療は、歯並びを整える「矯正歯科」と、顎の骨の手術を行う「口腔外科」が密接に連携して行う必要があります。
| 診療科 | 主な治療内容 | 顎変形症治療における役割 |
|---|---|---|
| 一般歯科 | 虫歯、歯周病治療、入れ歯など | 初期相談。専門医への紹介を行うことが多い。 |
| 矯正歯科 | 歯並びや噛み合わせの治療 | 手術前後の歯列矯正(術前矯正・術後矯正)を担当。 |
| 口腔外科 | 親知らずの抜歯、口内の腫瘍、顎関節症、顎の骨の手術など | 顎の骨を切って移動させる外科手術を担当。 |
虫歯治療などを主に行う一般歯科では、顎変形症の確定診断が難しい場合があります。また、矯正歯科であっても、外科手術を伴う治療に対応していない医院もあります。顎変形症の診断には、矯正歯科医と口腔外科医の両方の視点からの評価が不可欠なのです。
2.2.2 顎変形症の診断に必要な精密検査設備
正確な診断を下すためには、専門的な検査設備が整っていることが必須条件です。 前述の「セファログラム(頭部X線規格写真)」は、顎変形症の診断に欠かせないレントゲンです。 これに加えて、顎の骨の形を三次元的に詳しく見るための「CT検査」や、顎の動きを調べる「顎機能検査」などが行われることもあります。 これらの精密検査を行う設備がなければ、そもそも正確な診断を下すことが困難です。もし受診した病院でこれらの検査が行われていない場合、診断の精度に限界があった可能性が考えられます。
2.3 理由3 医師とのコミュニケーションで悩みが十分に伝わらなかった
診断は、レントゲンなどの客観的なデータだけで決まるわけではありません。患者さん自身が何に、どのように困っているかという「主訴」も、治療方針を決める上で非常に重要な要素です。医師とのコミュニケーションの中で、あなたの悩みが十分に伝わらなかった可能性も考えられます。
例えば、あなたが最も気にしているのが「見た目のコンプレックス」であるのに対し、医師は「噛み合わせの機能的な問題は少ない」と判断した場合、治療の緊急性は低いと捉えられてしまうかもしれません。逆に、噛みにくい、滑舌が悪い、いびきがひどいといった機能的な問題を抱えているにもかかわらず、それをうまく伝えきれていないケースもあります。
「どこが」「どのように」気になるのか、そしてそれによって「どんなことに困っているのか」を具体的に伝えることが、正確な診断への第一歩です。例えば、「口が閉じにくく、常に口呼吸になってしまう」「食べ物がうまく噛み切れず、胃腸に負担がかかっている気がする」「横顔のラインが気になって、人前に出るのが億劫だ」など、具体的なエピソードを交えて話すことで、悩みの深刻さが伝わりやすくなります。
3. 顎変-症の診断を諦める前に知っておきたいこと
一度「顎変形症ではない」と診断されたとしても、それが最終決定とは限りません。診断は医師の専門性や病院の設備によって左右されることもあります。顔の歪みや噛み合わせの問題に悩み続けているのであれば、すぐに諦める必要はありません。ここでは、診断に納得がいかない場合に知っておきたい「セカンドオピニオン」の重要性と、顎変形症と診断されなかった場合の他の治療選択肢について詳しく解説します。
3.1 セカンドオピニオンの重要性
セカンドオピニオンとは、現在診療を受けている主治医以外の医師に意見を求めることです。 最初の診断に疑問や不安がある場合、別の専門家の意見を聞くことで、より客観的な視点からご自身の状態を再評価できます。
特に顎変形症の診断は、症状の重症度や検査設備の有無、そして何より診断する医師の経験や考え方に影響されることがあります。 例えば、ある病院では「手術は不要」と判断された症状でも、顎矯正手術の経験が豊富な大学病院の口腔外科では「保険適用の手術が必要」と診断される可能性も十分に考えられます。
セカンドオピニオンを求めることは、決して主治医を疑う行為ではありません。患者自身が自分の体について深く理解し、提示された治療方針に心から納得して治療を進めるための重要なプロセスです。 別の医師の意見を聞くことで、最初の診断の妥当性を確認できたり、あるいは全く新しい治療の選択肢が見つかったりすることもあります。 精神的な安心感を得るためにも、セカンドオピニオンは非常に有効な手段と言えるでしょう。
セカンドオピニオンを受ける際は、これまでの検査資料(レントゲン写真、セファロ分析の結果、歯の模型など)を持参すると、話がスムーズに進みます。まずは現在の主治医にセカンドオピニオンを希望する旨を伝え、紹介状(診療情報提供書)や資料の提供をお願いしてみましょう。
3.2 顎変形症と診断されなかった場合の他の治療選択肢
保険適用の「顎変形症」という診断には至らなかったものの、顔の歪みや歯並び、噛み合わせにコンプレックスを感じている方は少なくありません。そのような場合でも、悩みを改善するための治療法は存在します。大切なのは、「機能(噛み合わせ)を治したいのか」それとも「見た目(審美性)を最優先したいのか」というご自身の希望を明確にすることです。ここでは、主な選択肢として「自費による歯科矯正」と「美容外科でのアプローチ」の2つをご紹介します。
3.2.1 自費による歯科矯正
骨格的なズレが軽度で、歯の傾きや位置を調整することで噛み合わせや見た目の改善が見込める場合は、自費診療(自由診療)による歯科矯正が有効な選択肢となります。 保険適用の外科的矯正治療とは異なり、手術を伴わないため身体的な負担が少ないのが大きなメリットです。
自費診療の矯正では、使用できる装置に制限がありません。 一般的なワイヤー矯正のほか、目立ちにくいマウスピース型矯正装置(インビザラインなど)や、歯の裏側に装置をつける舌側矯正など、ライフスタイルや希望に合わせて様々な方法を選ぶことができます。ただし、歯の移動だけで対応するため、骨格そのものを変える外科手術ほどの劇的な輪郭の変化は期待できません。 また、治療費は全額自己負担となるため、保険診療に比べて高額になる傾向があります。
3.2.2 美容外科でのアプローチ
噛み合わせに大きな問題はなく、純粋に輪郭の見た目を改善したいという希望が強い場合は、美容外科でのアプローチも考えられます。 具体的には、顎の骨を削ったり(エラ削り)、顎先の位置を調整したり(オトガイ形成)する骨切り術などがあります。 これらは輪郭形成術とも呼ばれ、Eラインを整えたり、シャープなフェイスラインを作ったりと、審美的な改善を主な目的としています。
ここで最も注意すべき点は、美容外科手術はあくまで「見た目」を整えるものであり、「噛み合わせ」という機能面を改善する治療ではないということです。 顎変形症の治療が口腔外科と矯正歯科の連携によって機能と審美の両方を追求するのに対し、美容外科のアプローチは根本的に目的が異なります。 手術によって噛み合わせが悪化してしまうリスクもゼロではないため、医師選びは慎重に行う必要があります。
以下の表で、それぞれの治療法の違いを整理しました。ご自身の悩みがどこに当てはまるのか、治療法を選択する際の参考にしてください。
| 治療法 | 主な目的 | メリット | デメリット・注意点 | 費用 |
|---|---|---|---|---|
| 自費による歯科矯正 | 歯並びと噛み合わせの改善 | ・手術が不要で身体的負担が少ない ・目立たない装置など選択肢が豊富 |
・骨格的なズレの改善には限界がある ・治療期間が長くなることがある |
自費診療(高額になる傾向) |
| 美容外科でのアプローチ | 輪郭など審美性の改善 | ・短期間で見た目の変化を実感しやすい ・輪郭のデザインに関する自由度が高い |
・噛み合わせの改善は目的としない ・機能面が悪化するリスクがある |
自費診療(非常に高額になる傾向) |
4. 次に行くべき顎変形症の専門病院の探し方
一度「顎変形症ではない」と診断されたとしても、諦めるのはまだ早いかもしれません。正しい診断と適切な治療へ繋げるためには、顎変形症の治療を専門とする医療機関を正しく選ぶことが何よりも重要です。ここでは、信頼できる専門病院を見つけるための具体的な3つのステップをご紹介します。
4.1 ステップ1 日本口腔外科学会の認定専門医を探す
顎変形症の診断と治療は、口腔外科領域の中でも特に高度な専門性が求められます。そこで最初のステップとして、特定非営利活動法人 日本口腔外科学会が認定する「専門医」または「指導医」が在籍する医療機関を探すことをお勧めします。これらの資格は、一定期間以上の研修と厳しい審査を経て、十分な知識と経験を持つと認められた歯科医師・医師にのみ与えられるものです。
専門医や指導医は、顎変形症の診断に必要な精密検査の知識が豊富であるだけでなく、外科手術に関する高い技術と経験を持っています。特に「指導医」は、専門医を育成する立場にあるため、より豊富な経験と深い知識が期待できます。
これらの認定医は、日本口腔外科学会のウェブサイトから検索することが可能です。お住まいの地域で絞り込んで検索し、通院可能な範囲にいる専門医を探してみましょう。
4.2 ステップ2 大学病院または顎口腔機能診断施設の指定医療機関を選ぶ
次に重要なのが、医療機関の種類と設備です。顎変形症の外科的矯正治療を保険適用で受けるためには、国の定めた施設基準を満たしている必要があります。その代表的なものが「大学病院」や「顎口腔機能診断施設の指定医療機関」です。
これらの医療機関は、顎変形症の精密な診断に不可欠なセファロ(頭部X線規格写真)や3D-CTなどの高度な検査設備を備えています。また、口腔外科医と矯正歯科医が連携して治療計画を立てる「チーム医療」体制が整っていることが多く、より多角的な視点から最適な治療法を提案してもらえる可能性が高まります。
顎口腔機能診断施設の指定を受けているかどうかは、各地方厚生局のウェブサイトで確認できますが、まずは大学病院の口腔外科や、地域の中核病院の歯科口腔外科に問い合わせてみるのが確実です。これらの医療機関は、他のクリニックからの紹介状が必要な場合が多いですが、まずは電話で相談してみることをお勧めします。
4.2.1 医療機関の種類別特徴
| 医療機関の種類 | 特徴 | 顎変形症診断の適性 |
|---|---|---|
| 一般歯科 | 虫歯や歯周病治療が中心。精密検査設備がない場合が多い。 | 専門外であることが多く、正確な診断は難しい。 |
| 矯正歯科専門クリニック | 歯並びの矯正が中心。セファロはあるが、外科との連携がない場合がある。 | 歯性の問題か骨格性の問題かの一次的な判断は可能だが、保険適用の外科矯正治療には対応していないことが多い。 |
| 大学病院・顎口腔機能診断施設 | 高度な検査設備と、口腔外科・矯正歯科の連携体制が整っている。 | 保険適用での外科的矯正治療を前提とした精密な診断に最も適している。 |
4.3 ステップ3 病院のウェブサイトで外科的矯正治療の実績を確認する
候補となる病院をいくつか見つけたら、最後のステップとして、その病院のウェブサイトを詳しく確認しましょう。特に注目すべきは「外科的矯正治療」や「顎変形症治療」に関するページです。
ウェブサイトで確認すべきポイントは以下の通りです。
- 治療実績や症例数: これまでどれくらいの顎変形症治療を手掛けてきたか。具体的な症例数や、治療前後の写真(ビフォーアフター)が掲載されていると、治療のイメージが湧きやすくなります。
- 治療方針や流れ: 初診相談から精密検査、診断、手術、術後矯正までの詳しい流れが説明されているか。病院の治療に対する考え方を知ることができます。
- 在籍医師の経歴・資格: 担当する医師が、前述した日本口腔外科学会の専門医や指導医、あるいは日本矯正歯科学会の認定医などの資格を持っているかを確認しましょう。
- 他科との連携体制: 口腔外科と矯正歯科が院内でどのように連携しているかが明記されていると、より安心して治療を受けられます。
これらの情報を確認し、「ここなら信頼して相談できそうだ」と感じる病院を見つけることが、納得のいく診断への第一歩となります。ウェブサイトで初診相談やセカンドオピニオンの予約方法を確認し、勇気を出して次の行動に移しましょう。
5. 顎変-症の診断に関するよくある質問
5.1 Q1 軽度の顎変形症は診断されないのですか
「診断されない」というよりは、「保険適用の対象となる顎変形症」の診断基準を満たさない、と判断されるケースがあります。顎変形症の治療を保険適用で行うためには、国が定めた特定の疾患に該当するか、顎の骨格のズレの程度が一定の基準を超えている必要があります。 この基準は、セファロ分析(頭部X線規格写真)という精密検査の数値などを用いて客観的に判断されます。
そのため、ご自身では顎の歪みや噛み合わせの問題を感じていても、検査の結果、骨格のズレが基準値にわずかに満たない場合は「軽度」と判断され、保険適用の「顎変形症」とは診断されないことがあります。 しかし、これは治療が不要・不可能という意味ではありません。保険適用外(自費診療)であれば、歯科矯正や外科的矯正治療によって症状を改善できる可能性は十分にあります。 重要なのは、保険適用の可否だけでなく、ご自身の症状や悩みに合った治療法を見つけることです。
5.2 Q2 診断されなかったけれど顔の歪みが気になります どうすればいいですか
顎変形症と診断されなくても、顔の歪みがお悩みであることは、ご自身にとって非常に切実な問題だと思います。そのお悩みを解消するためには、まず歪みの原因がどこにあるのかを正しく知ることが重要です。原因によって、アプローチすべき専門家や治療法が異なります。
5.2.1 考えられる原因と次の選択肢
顔の歪みの原因は、必ずしも顎の骨格だけとは限りません。以下のような様々な要因が考えられ、それぞれに適した相談先があります。
| 考えられる原因 | 概要 | 主な相談先 |
|---|---|---|
| 歯性の問題 | 骨格に大きなズレはないものの、歯の傾きや生え方によって噛み合わせがずれ、顔が歪んで見えている状態。 | 矯正歯科 |
| 筋肉の不調和 | 片側だけで噛む癖、頬杖、歯ぎしりなどによって左右の筋肉のバランスが崩れ、歪みが生じている状態。 | 歯科、口腔外科、整体、鍼灸など |
| 顎関節症 | 顎の関節やその周辺の筋肉の問題で、痛みや口の開けにくさに加え、顔の歪みを伴うことがある状態。 | 口腔外科、顎関節症を専門とする歯科 |
| 美容的な問題 | 骨格や歯並びに機能的な問題はないが、審美的な観点から非対称性が気になる状態。脂肪の付き方なども関係します。 | 美容外科、形成外科 |
まずはセカンドオピニオンとして、顎変形症の治療経験が豊富な矯正歯科や口腔外科に相談し、客観的な意見を聞いてみることをお勧めします。その上で、ご自身の希望に合わせて美容外科など他の選択肢も検討すると良いでしょう。
5.3 Q3 セカンドオピニオンでは何を伝えれば良いですか
セカンドオピニオンを有効なものにするためには、事前の準備と、ご自身の悩みや希望を正確に伝えることが不可欠です。限られた時間の中で的確なアドバイスをもらうために、以下の点を整理しておきましょう。
5.3.1 準備するものリスト
- 最初の病院での検査資料: もし可能であれば、レントゲン写真、セファロ分析の結果、歯の模型などを借りて持参しましょう。これにより、再度同じ検査をする手間や費用を省ける場合があります。
- 紹介状(診療情報提供書): 必須ではありませんが、あればこれまでの経緯がスムーズに伝わります。
- 相談したいことのメモ: 緊張して伝え忘れることがないよう、聞きたいことや不安な点を箇条書きにしておきましょう。
5.3.2 伝えるべきポイント
- これまでの経緯: いつから症状が気になっているか、最初の病院でどのような説明を受け、「顎変形症ではない」と診断されたのかを具体的に伝えます。
- 一番の悩み: 「見た目の非対称性が一番気になる」「食事がしにくい」「滑舌が悪い」など、機能面・審美面で最も改善したい点を明確に伝えます。
- 治療への希望: 「可能であれば保険適用で治療したい」「費用がかかっても見た目をしっかり改善したい」など、治療に対するご自身の価値観や希望を正直に話すことが、納得のいく治療計画に繋がります。
- 具体的な質問: 「私の顎の状態は、なぜ保険適用の基準に満たないのですか?」「もし治療するとしたら、どのような選択肢がありますか?」「それぞれの治療法のメリット・デメリット、期間、費用を教えてください」といった具体的な質問を用意しておくと良いでしょう。
5.4 Q4 医療法人 札幌矯正歯科 宮の沢エミル矯正歯科では顎変形症の診断はできますか
医療法人札幌矯正歯科 宮の沢エミル矯正歯科では顎変形症の保険診療を行っていません。
当院は地方厚生局長に「顎口腔機能診断施設」を届けていないからです。その理由は、顎変形症の手術は、矯正歯科と口腔外科の連携が不可欠であり、矯正治療と顎変形症の手術を同一施設で行ったほうが良いと考えているからです。
顎変形症の手術を希望される方は、大学病院(北海道大学病院・北海道医療大学病院)にご紹介いたします。まずはカウンセリングを予約し、ご自身の悩みや不安をご相談してください。
6. まとめ
「顎変形症と診断されなかった」という結果に、不安や疑問を感じている方も多いでしょう。しかし、一度の診断で諦める必要はありません。診断に至らなかった理由として、症状が保険適用の基準にわずかに満たなかった、受診した病院が専門外だった、あるいはご自身の悩みが医師に正確に伝わっていなかったといった可能性が考えられます。
現在の診断に納得できない場合は、セカンドオピニオンを積極的に検討することが解決への第一歩です。その際は、本記事で紹介したように「日本口腔外科学会の認定専門医」や「顎口腔機能診断施設の指定医療機関」などを参考に、適切な専門病院を探すことが重要です。
また、仮に顎変形症の保険適用とならなかったとしても、自費による歯科矯正や美容外科でのアプローチなど、あなたの悩みを解決するための選択肢は他にも存在します。まずは信頼できる専門医に相談し、ご自身の症状や希望に合った最適な治療法を見つけましょう。
あなたが抱える顔の歪みや噛み合わせの悩みは、正しい医療機関で適切な診断を受けることで、解決への道が開けます。この記事が、あなたが次の一歩を踏み出すための助けとなれば幸いです。
札幌で矯正歯科を検討中の方は、ぜひ医療法人 札幌矯正歯科 宮の沢エミル矯正歯科でご相談ください。矯正治療のご相談をご希望の方は、下記のボタンよりお気軽にご予約ください。
この記事の監修者

尾立 卓弥(おだち たくや)
医療法人札幌矯正歯科 理事長
宮の沢エミル矯正歯科 院長
北海道札幌市の矯正専門クリニック「宮の沢エミル矯正歯科」院長。
日本矯正歯科学会 認定医。

