顔の歪みは歯列矯正で治る?効果の限界と費用を全解説

こんにちは。医療法人 札幌矯正歯科 宮の沢エミル矯正歯科の理事長の尾立卓弥です。札幌で矯正歯科を検討中の方は、ぜひ医療法人 札幌矯正歯科 宮の沢エミル矯正歯科でご相談ください。鏡に映る自分の顔の左右差が気になる、口元の歪みを治したい、といったお悩みから歯列矯正を検討している方も多いのではないでしょうか。結論から言うと、歯並びや噛み合わせの乱れが原因で生じている顔の歪みは、歯列矯正によって改善が期待できます。しかし、顎の骨格自体に大きなズレがある場合は、歯列矯正だけでは限界があるのも事実です。この記事では、あなたの顔の歪みが歯列矯正で治るケースなのかをセルフチェックする方法、改善が見込める症状の具体例、ワイヤー矯正やマウスピース矯正(インビザラインなど)といった治療法ごとの費用相場と期間、そして外科矯正が必要になるケースまで、網羅的に解説します。後悔しないクリニック選びのポイントも紹介しますので、顔の歪みを解消して自信のある横顔と笑顔を手に入れるための第一歩として、ぜひ最後までお読みください。
1. 歯列矯正で顔の歪みが治るは本当か 改善するケースと限界
「歯列矯正をしたら顔の歪みが治った」という話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。結論から言うと、顔の歪みの原因が歯並びや噛み合わせにある場合、歯列矯正によって改善が期待できます。 しかし、すべての顔の歪みが歯列矯正だけで治るわけではなく、効果には限界があることも事実です。 顔の歪みは、見た目のコンプレックスになるだけでなく、顎関節症や頭痛、肩こりといった身体の不調を引き起こす可能性もあります。 この章では、歯列矯正で顔の歪みが改善するケースと、改善が難しいケースについて、そのメカニズムと理由を詳しく解説します。
1.1 歯並びが原因の顔の歪みは改善が期待できる
歯並びが乱れていると、無意識に噛みやすい側でばかり食べ物を噛む「偏咀嚼(へんそしゃく)」の癖がつきやすくなります。 この癖が長期間続くと、片側の筋肉(咀嚼筋)だけが過度に発達し、もう片方の筋肉はあまり使われないため、顔の左右の筋肉バランスが崩れてしまいます。 この筋肉のアンバランスが、結果として顔の歪みとして現れるのです。
歯列矯正は、歯を正しい位置に動かして、上下の歯がしっかりと噛み合うようにする治療です。 矯正治療によって噛み合わせが正常になると、左右の歯で均等に食べ物を噛めるようになり、顎や顔周りの筋肉のバランスが整います。 これにより、筋肉の過度な緊張がほぐれ、フェイスラインがシャープになったり、口元の左右非対称が改善されたりする効果が期待できるのです。
| 原因となる歯並び(不正咬合) | 改善が期待できる顔の歪みの症状 |
|---|---|
| 交叉咬合(クロスバイト) | 下顎が左右どちらかにズレて見える、口角の高さが左右で違う |
| 出っ歯(上顎前突) | 口元が前に突き出ている(口ゴボ)、下顎が小さく見える、梅干しジワができる |
| 受け口(下顎前突) | 下顎がしゃくれて見える、顔が長く見える |
| 左右非対称な歯並び | 顔の中心線(正中)と歯の中心がズレている、片側だけのほうれい線が目立つ |
1.2 骨格が原因の顔の歪みは歯列矯正だけでは治らないことも
一方で、顔の歪みの原因が歯並びだけでなく、顎の骨自体の大きさや形、位置に大きなズレがある「骨格性」の問題の場合、歯列矯正だけで完全に歪みを解消するのは困難です。 これは、歯列矯正があくまで歯を動かす治療であり、顎の骨そのものを大きく変えることはできないためです。
例えば、生まれつき下顎の左右の大きさが違う場合や、成長期に顎が左右非対称に発達してしまったケースなどがこれにあたります。このような骨格性の問題を根本的に解決するためには、歯列矯正に加えて顎の骨を切って位置を修正する「外科的矯正治療(顎変形症の手術)」が必要になる場合があります。
外科的矯正治療は、口腔外科や形成外科と矯正歯科が連携して行う大掛かりな治療となりますが、歯列矯正だけでは得られない劇的な改善が期待できます。 顎変形症と診断された場合の外科矯正は、健康保険が適用されることもあります。 自分の顔の歪みの原因がどこにあるのか、そしてどのような治療法が最適なのかを知るためには、まずは矯正歯科の専門医による精密な検査と診断を受けることが不可欠です。
2. あなたの顔の歪みはどのタイプ?主な原因をセルフチェック
鏡を見たときや写真に写った自分の顔を見て、「何だか左右で違うな」と感じたことはありませんか?顔の歪みは、見た目の印象に影響を与えるだけでなく、身体の不調のサインである可能性もあります。その原因は一つではなく、歯並びや噛み合わせ、骨格の問題、そして無意識に行っている日常生活の癖など、複数の要因が複雑に絡み合っていることが少なくありません。 この章では、ご自身の顔の歪みがどのタイプに当てはまるのか、主な原因と簡単なセルフチェック方法をご紹介します。まずは原因を知ることで、適切な対処法を見つける第一歩としましょう。
2.1 原因1 歯並びと噛み合わせの問題
歯並びや噛み合わせの乱れは、顔の歪みを引き起こす代表的な原因の一つです。 噛み合わせがずれていると、顎の関節に負担がかかったり、片側の筋肉ばかりが使われたりすることで、顔の筋肉のバランスが崩れてしまいます。 これが、フェイスラインの左右非対称やまぶたの大きさの違いなど、見た目の歪みとして現れるのです。
2.1.1 交叉咬合(クロスバイト)
交叉咬合とは、上下の歯を噛み合わせたときに、一部の歯が内外逆に噛み合っている状態を指します。 通常は上の歯が下の歯の外側に被さりますが、交叉咬合では奥歯などが横にずれて、下の歯が外側に出てしまっています。 この状態だと、無意識に顎をずらして物を噛む癖がつきやすく、長期間続くと顔の中心線がずれたり、片方のエラが張って見えたりする原因となります。
【セルフチェック】
- 鏡の前で口を「イー」の形に開いてみましょう。上の前歯の中心と下の前歯の中心は、一直線に並んでいますか?どちらかにずれている場合は、交叉咬合の可能性があります。
- 奥歯でしっかり噛んだとき、片方の顎にだけ力が入る感じがしませんか?
2.1.2 顎偏位症
顎偏位症(がくへんいしょう)とは、下顎骨全体が左右どちらかにずれてしまっている状態を指し、顔の非対称性を引き起こす原因の一つです。 交叉咬合などを放置することで、顎の成長段階で下顎がずれたまま成長してしまい、発症することもあります。 見た目では、顔の中心に対して顎先が左右どちらかにずれているのが特徴です。
【セルフチェック】
- 鏡を見ながら、ゆっくりと口を大きく開けたり閉じたりしてみてください。顎がまっすぐ下に動かず、左右に揺れたり「カクン」と音が鳴ったりする場合は注意が必要です。
- 顔の正面の写真を撮り、眉間の中心から鼻先を通る線と、顎の先端が一直線上にあるか確認してみましょう。
2.1.3 出っ歯(上顎前突)や受け口(下顎前突)
出っ歯(上顎前突)や受け口(下顎前突)も、顔のバランスに影響を与えます。出っ歯の場合は口元が前に突出し、鼻の下が長く見えたり、口を閉じようとすると下顎に「梅干しジワ」ができたりします。一方、受け口の場合は下顎が前に出ているため、横顔が三日月のように見えたり、不機嫌そうな印象を与えたりすることがあります。これらは左右の歪みとは異なりますが、顔全体のバランスを崩す一因です。
【セルフチェック】
- 自分の横顔を写真に撮ってみましょう。鼻の先端と顎の先端を直線で結んだ「Eライン(エステティックライン)」を描いてみてください。上の唇と下の唇が、この線の内側か、わずかに触れる程度にあるのが理想的なバランスとされています。唇が大きくはみ出している場合は、出っ歯や受け口の可能性があります。
2.2 原因2 顎や顔の骨格のズレ
顔の歪みには、生まれつきの骨格の非対称性や、成長過程での顎骨のズレが原因となっている場合があります。 例えば、左右の上顎や下顎の大きさが異なっていたり、頬骨の高さが違ったりする場合です。歯並びだけでなく骨格自体に大きなズレがある場合、歯列矯正だけで歪みを完全に治すのは難しく、外科手術を併用した治療が必要になることもあります。 これらはセルフチェックで正確に判断することは困難ですが、以下のような点が気になる場合は骨格性の歪みも考えられます。
【セルフチェックの目安】
- 両目の高さや大きさが明らかに違う
- 左右の頬骨の出っ張りが異なる
- 鼻筋が曲がっているように見える
- 笑った時に、左右で口角の上がり方が大きく違う
2.3 原因3 日常生活の癖
毎日何気なく行っている癖が、少しずつ顔の筋肉や骨格に影響を与え、歪みの原因となっていることも少なくありません。 特に、片側にだけ力が加わるような癖は注意が必要です。 これらの癖は、歯並びや骨格に問題がない人でも顔の歪みを引き起こす可能性があります。
【主な原因となる癖と顔への影響】
| 癖の種類 | 具体的な行動 | 顔への影響 |
|---|---|---|
| 頬杖 | デスクワーク中やテレビを見ている時に、無意識に片方の手で顎や頬を支える。 | 片方の顎に持続的な圧力がかかり、顎関節や歯並びのズレ、フェイスラインの非対称を引き起こす原因になります。 |
| 片側だけで噛む癖 | 食事の際に、いつも同じ側の歯で物を噛んでいる。 | よく使う側の咀嚼筋が過剰に発達し、エラが張って見えます。 逆に使わない側の筋肉は衰え、顔の左右の筋肉バランスが崩れます。 |
| うつ伏せ寝・横向き寝 | いつも同じ方向を向いて寝る、うつ伏せで寝ることが多い。 | 長時間にわたり顔の片側に圧力がかかり続け、歯並びや顎の位置に影響を与え、歪みを助長する可能性があります。 |
| その他の癖 | 脚を組む、いつも同じ側の肩にバッグをかける、猫背など。 | 身体全体の歪みが骨盤から背骨を伝って頭蓋骨に影響し、結果として顔の歪みにつながることがあります。 |
これらのセルフチェックはあくまで目安です。ご自身の顔の歪みの原因を正確に知り、適切な治療法を見つけるためには、矯正歯科などの専門機関で精密な検査を受けることが重要です。
3. 歯列矯正で改善が見込める顔の歪みの症状例
歯列矯正は、歯並びを整えるだけでなく、顔全体の印象やバランスにも良い影響を与えることがあります。特に、歯並びや噛み合わせが原因で生じていた顔の歪みは、矯正治療によって改善が期待できる代表的な症状です。ここでは、具体的にどのような顔の歪みが歯列矯正によって改善を見込めるのか、その症状例を詳しく解説します。
3.1 左右非対称な口元や口角の高さ
鏡を見たときに、口角の高さが左右で違っていたり、口元全体がどちらかに歪んでいるように感じたりする場合、その原因は歯並びにあるかもしれません。特に、上下の歯が横にずれて噛み合っている「交叉咬合(クロスバイト)」や、片側だけで食事をする癖は、顔の筋肉のバランスを崩し、左右非対称性を引き起こすことがあります。 歯列矯正によって噛み合わせを正しい位置に導くことで、顎周りの筋肉が均等に使われるようになり、口元の歪みや口角の高さの左右差が改善される可能性があります。
3.2 ほうれい線の目立ち
ほうれい線が目立つ原因は加齢によるたるみだけではありません。 例えば「出っ歯(上顎前突)」の場合、前方に突出した口元によって皮膚が押し上げられ、ほうれい線が深く刻まれて見えることがあります。 歯列矯正で突出した前歯を後方に移動させると、口元の盛り上がりが解消され、鼻の下から口角にかけての皮膚の張りが改善し、結果的にほうれい線が薄く見える効果が期待できます。 また、噛み合わせが整うことで口周りの筋肉(口輪筋)が適切に使われるようになり、顔全体のハリが改善されることもあります。
3.3 下顎のズレや梅干しジワ
口を閉じたときに下顎の先にできる、梅干しの種のようなシワを「梅干しジワ」と呼びます。これは、出っ歯や口ゴボ(上下顎前突)が原因で口が閉じにくく、無意識に下唇を持ち上げて口を閉じようとすることで、顎の先端にあるオトガイ筋が過度に緊張するために生じます。 歯列矯正によって前歯が適切な位置に収まり、自然に口を閉じられるようになると、オトガイ筋の余計な緊張が緩和され、梅干しジワが改善されるケースが多く見られます。 また、受け口(下顎前突)などによる下顎そのものの左右へのズレも、噛み合わせの改善に伴って目立たなくなる可能性があります。
3.4 Eラインや横顔のバランス
横顔の美しさの指標として「Eライン(エステティックライン)」があります。これは、鼻先と顎の先端を結んだ直線のことで、理想的な横顔では、唇がこのラインに触れるか、やや内側にある状態とされています。 出っ歯の場合は唇がEラインから大きくはみ出し、いわゆる「口ゴボ」と呼ばれる状態になりがちです。 歯列矯正、特に抜歯を伴う治療で前歯を大きく後退させることで、口元がすっきりと収まり、美しいEラインを持つバランスの取れた横顔(プロファイル)へと変化することが期待できます。 これにより、知的で洗練された印象を与えることにも繋がります。
| 症状 | 関連する主な歯並び | 矯正による改善のポイント |
|---|---|---|
| 左右非対称な口元 | 交叉咬合(クロスバイト)、片側噛みの癖 | 噛み合わせのズレを解消し、顔の筋肉バランスを整える。 |
| ほうれい線の目立ち | 出っ歯(上顎前突) | 突出した口元を後退させ、皮膚の張りを改善する。 |
| 梅干しジワ | 出っ歯(上顎前突)、口ゴボ(上下顎前突) | 歯を適切な位置に収め、自然な口の開閉を可能にし、筋肉の緊張を緩和する。 |
| Eラインの乱れ | 出っ歯(上顎前突)、受け口(下顎前突)、口ゴボ | 前歯の位置をコントロールし、鼻・唇・顎の理想的なバランスを整える。 |
4. 歯列矯正の種類別に見る顔の歪み治療の費用と期間
顔の歪みを改善するための歯列矯正には、いくつかの種類があります。それぞれ費用や治療期間、特徴が異なるため、ご自身の歯並びの状態やライフスタイル、予算に合わせて最適な方法を選ぶことが重要です。ここでは、代表的な矯正方法について、費用と期間の目安を詳しく解説します。
4.1 ワイヤー矯正の費用相場と治療期間
ワイヤー矯正は、歯の表面または裏側に「ブラケット」という装置を取り付け、そこにワイヤーを通して歯を動かす、最も歴史のある矯正方法です。幅広い症例に対応できる信頼性の高い治療法で、顔の歪みの原因となる複雑な歯並びや噛み合わせの問題にも効果が期待できます。 装置を取り付ける位置によって、費用や見た目の印象が大きく異なります。
| 種類 | 費用相場(全体矯正) | 治療期間の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 表側矯正 | 60万円~130万円 | 1年~3年程度 | 歯の表側に装置をつける最も標準的な方法。費用を抑えやすいが、装置が目立ちやすい。 |
| 裏側矯正(舌側矯正) | 100万円~170万円 | 2年~3年程度 | 歯の裏側に装置をつけるため、外から見えず審美性に優れる。高度な技術が必要で費用は高額になる傾向がある。 |
| ハーフリンガル矯正 | 80万円~150万円 | 2年~3年程度 | 目立ちやすい上の歯を裏側、目立ちにくい下の歯を表側に装置をつける方法。審美性と費用のバランスが取れている。 |
※上記の費用に加え、初診相談料、精密検査・診断料(3万円~5万円程度)、毎月の調整料(5,000円~1万円程度)、治療後の保定装置(リテーナー)料などが別途必要になる場合があります。
4.2 マウスピース矯正(インビザラインなど)の費用相場と治療期間
透明なマウスピース型の装置を定期的に交換しながら歯を動かしていく治療法です。代表的なものに「インビザライン」があります。装置が目立たず、食事や歯磨きの際に取り外しが可能なため、近年人気が高まっています。 歯並びや噛み合わせが原因の顔の歪みに対して効果が期待できますが、ワイヤー矯正に比べて適応できる症例が限られる場合があります。
| 種類 | 費用相場 | 治療期間の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 全体矯正 | 70万円~120万円 | 1年~3年程度 | 奥歯から歯並び全体を整える。顔のバランス改善も期待できる。 |
| 部分矯正 | 20万円~70万円 | 数ヶ月~1年程度 | 前歯など、気になる部分だけを整える。顔の歪みへの効果は限定的。 |
※費用は治療計画やマウスピースの枚数によって変動します。 ワイヤー矯正と同様に、検査料や保定装置料などが別途かかることが一般的です。
4.3 外科矯正が必要な場合の費用と流れ
歯並びだけでなく、上下の顎の骨格に大きなズレや変形があり、それが顔の歪みの直接的な原因となっている場合、「外科矯正」という治療法が選択されます。 これは、矯正治療と顎の骨を切る外科手術を組み合わせる方法です。
「顎変形症」と診断された場合、矯正治療と手術の両方に健康保険が適用されるため、費用負担を大幅に抑えることができます。 保険適用の場合、治療費の自己負担額(3割負担)の目安は、矯正治療と入院・手術費用を合わせて50万円~80万円程度です。さらに、高額療養費制度を利用することで、所得に応じた自己負担限度額を超えた分が払い戻されます。
4.3.1 治療の流れ
- 術前矯正(約半年~2年):手術で顎の骨を正しい位置に動かした際に、歯がしっかりと噛み合うように、先にワイヤー矯正で歯並びを整えます。
- 入院・外科手術(約1~2週間):提携先の大学病院などで、全身麻酔のもと顎の骨を切って正しい位置に移動させ、プレートで固定する手術を行います。
- 術後矯正(約半年~1年半):手術後の噛み合わせをより安定させ、細かな調整を行うために、再度ワイヤー矯正を行います。
- 保定期間(約2年):治療によって整った歯並びと噛み合わせが元に戻らないよう、保定装置(リテーナー)を装着します。
全体の治療期間は2年~4年程度と長期間にわたりますが、骨格レベルでの劇的な改善が期待できます。
4.4 歯列矯正は医療費控除の対象になる?
歯列矯正にかかった費用は、医療費控除の対象となり、支払った税金の一部が還付される可能性があります。 医療費控除とは、1年間(1月1日~12月31日)に支払った医療費の合計が10万円(または総所得金額の5%)を超えた場合に、確定申告を行うことで所得控除を受けられる制度です。
重要なのは、その矯正治療が「美容目的」ではなく「治療目的」であると認められることです。 顔の歪み改善の場合、「噛み合わせが悪く咀嚼に問題がある」「顎関節症の症状がある」など、機能的な問題を改善するための治療であると歯科医師が診断すれば、医療費控除の対象となる可能性が高いです。 大人の矯正でも、審美目的だけでなく機能回復が目的であれば対象になります。
医療費控除の対象となる費用には、矯正装置の費用や調整料だけでなく、通院にかかった公共交通機関の交通費なども含まれます。 申請には領収書が必要になるため、必ず保管しておきましょう。詳しくは国税庁のウェブサイトを確認するか、最寄りの税務署にお問い合わせください。
5. 顔の歪みを歯列矯正で治したい方のためのクリニック選び
顔の歪みを歯列矯正で改善したいと考えたとき、治療の成否を大きく左右するのがクリニック選びです。歯列矯正は専門性が高く、自由診療で費用も高額になるため、慎重に信頼できるクリニックを見極める必要があります。特に顔の歪みという審美性と機能性の両方に関わる悩みを解消するためには、これから紹介するポイントを必ずチェックしましょう。
5.1 精密検査(セファロ分析など)を重視しているか
顔の歪みの原因を正確に特定するためには、精密検査が欠かせません。見た目だけでは、歪みの原因が歯並びにあるのか、顎の骨格にあるのかを正確に判断することは困難です。特に重要となるのが「セファロ分析(頭部X線規格写真)」です。
セファロ分析とは、顔の骨格をレントゲン撮影し、顎の大きさや形、位置、歯の傾きなどを詳細に分析する検査です。この分析により、顔の歪みの根本的な原因を突き止め、最適な治療計画を立案することが可能になります。セファロ分析を行わずに矯正治療を進めると、満足のいく結果が得られなかったり、後戻りの原因になったりする可能性があります。
その他にも、顎の関節の状態や骨の厚みなどを3次元的に把握できる歯科用CTなど、多角的な検査を行っているクリニックは、より安全で確実な治療を目指していると言えるでしょう。カウンセリングの際に、どのような精密検査を行っているか、その検査結果をどのように治療計画に反映させるのかを具体的に確認することが重要です。
5.2 矯正歯科の認定医が在籍しているか
矯正治療は非常に専門性の高い分野であり、どの歯科医師でも同じ質の治療が提供できるわけではありません。そこで一つの信頼できる指標となるのが、日本矯正歯科学会などの学会が認定する「認定医」の資格です。
認定医とは、大学病院などの認定研修機関で5年以上の専門的なトレーニングを受け、厳しい審査に合格した歯科医師に与えられる資格です。矯正治療に関する十分な知識と経験を持っていることの証であり、安心して治療を任せられる基準の一つとなります。
クリニックのウェブサイトや院内掲示で、担当する歯科医師が認定医であるかを確認しましょう。日本矯正歯科学会のウェブサイトでは、お住まいの地域の認定医を検索することも可能です。
| 資格の種類 | 概要 |
|---|---|
| 認定医 | 学会が認める研修機関で5年以上の研修を修了し、審査に合格した歯科医師。矯正歯科医としての標準的な知識と技術を持つことを示す。 |
| 臨床指導医(旧専門医) | 認定医よりもさらに厳しい基準を満たし、豊富な臨床経験と高度な技術を持つと認められた歯科医師。他の歯科医師を指導する立場にある。 |
5.3 カウンセリングでリスクや限界も説明してくれるか
治療前のカウンセリングは、クリニックの方針や歯科医師との相性を確認する非常に重要な機会です。良いクリニックは、治療のメリットや美しい仕上がりについて説明するだけでなく、起こりうるリスクやデメリット、そして歯列矯正だけでは改善できない「限界」についても正直に説明してくれます。
例えば、骨格性の歪みが強い場合には外科手術を併用する必要があることや、治療期間が延長する可能性、治療後の後戻りのリスクなどについて、事前にしっかりと説明があるかを確認しましょう。あなたの質問や不安に対して、専門用語を多用せず、分かりやすい言葉で丁寧に答えてくれるかどうかも大切なポイントです。複数のクリニックでカウンセリングを受け、比較検討するセカンドオピニオンも有効な手段です。
5.3.1 カウンセリングでのチェックリスト
- 顔の歪みの原因について、検査結果に基づいた具体的な説明があるか
- 複数の治療法(ワイヤー、マウスピース、外科矯正など)の選択肢と、それぞれのメリット・デメリットを提示してくれるか
- 費用体系が明確で、追加費用の可能性についても説明があるか
- 治療期間の目安と、延長する可能性について言及があるか
- 抜歯の必要性やその判断基準について納得のいく説明があるか
- 治療に伴う痛みやリスク、後戻り防止策(保定)について詳しい説明があるか
- あなたの希望やライフスタイルを考慮した治療計画を提案してくれるか
5.4 医療法人 札幌矯正歯科 宮の沢エミル矯正歯科では矯正相談を行っています
顔の歪みに関する悩みは非常にデリケートであり、誰に相談すればよいか分からないという方も少なくありません。例えば、医療法人 札幌矯正歯科 宮の沢エミル矯正歯科では、矯正治療に関する無料カウンセリングを実施しています。セファロ分析などの精密検査に基づき、ご自身の顔の歪みの原因や、歯列矯正による改善の可能性、適切な治療法について、矯正歯科の専門家から直接アドバイスを受けることができます。まずはお近くの専門機関に相談し、ご自身の状態を正確に把握することから始めてみてはいかがでしょうか。
6. まとめ
本記事では、歯列矯正で顔の歪みがどこまで改善できるのか、その原因から治療法、費用までを解説しました。顔の歪みは、歯並びや噛み合わせが原因である場合、歯列矯正によって口元のバランスやEラインの改善が期待できます。しかし、顎の骨格自体に大きなズレがある場合は、歯列矯正だけでは限界があり、外科手術を伴う外科矯正が必要になることもあります。
顔の歪みの原因は、交叉咬合(クロスバイト)のような歯並びの問題だけでなく、骨格のズレ、頬杖や片側だけで噛むといった日常生活の癖など多岐にわたります。ご自身の歪みの原因を正確に把握することが、適切な治療への第一歩です。
顔の歪みでお悩みの方は、自己判断せずにまずは矯正歯科の専門医に相談しましょう。クリニックを選ぶ際は、セファロ分析などの精密検査を徹底し、矯正歯科の認定医が在籍しているか、そして治療のメリットだけでなくリスクや限界についても正直に説明してくれるかどうかを確認することが重要です。
正しい知識を持って信頼できるクリニックを選び、あなたに合った治療法を見つけることで、長年のコンプレックスだった顔の歪みを解消し、自信に満ちた笑顔を手に入れることができるでしょう。
札幌で矯正歯科を検討中の方は、ぜひ医療法人 札幌矯正歯科 宮の沢エミル矯正歯科でご相談ください。矯正治療のご相談をご希望の方は、下記のボタンよりお気軽にご予約ください。
この記事の監修者

尾立 卓弥(おだち たくや)
医療法人札幌矯正歯科 理事長
宮の沢エミル矯正歯科 院長
北海道札幌市の矯正専門クリニック「宮の沢エミル矯正歯科」院長。
日本矯正歯科学会 認定医。

