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2024.05.23

口ゴボは矯正治療で治せる?原因や治し方をわかりやすく解説!

こんにちは!宮の沢エミル矯正歯科です。

歯列矯正や美容関連のSNSでよく目にする『口ゴボ』、皆さんはご存じですか?
この『口ゴボ』というワードが関係しているのか、「口元の見た目が気になる」という理由で歯列矯正を検討している方が多くなっています。

「口ゴボだけど歯並びはいい場合はどうやって治せますか?」や
「口ゴボは自分で治せますか?」と聞かれることも多いです!

今回はそんな口ゴボについて原因や治療法も含め詳しく解説します!

口ゴボって?

口ゴボとは、横顔から見た時に口元が前に盛り上がって見える状態を言います。
「口がゴボっと前に出ている」という見た目が、ネットやSNSで口ゴボと呼ばれるようになったと言われていて、実際は正式な病名ではありません。

口ゴボは”E-ライン“で決まる?

口ゴボと見られてしまう基準として”E-ライン”が判断材料になります。
E-ライン(エステティックライン)とは、顔を横から見た時に、鼻の先端から口元、あごの先端まで結んだ直線を指します。このE-ラインから上唇・下唇共に直線からはみ出ていると口元が盛り上がって見えてしまいます。

E-ラインでの判断はあくまでも目安に

人により鼻の高さや顎の大きさは様々なので、E-ラインから口元が前に出ているから全てが口ゴボとは限りません。
欧米の方と比較すると日本人は骨格的に鼻が低い傾向があるため、E-ライン上に口唇が触れていても正常な場合もありますので、あくまでも目安として参考にするとよいでしょう。

口ゴボの原因は?

口ゴボに見える原因は、大まかに2点挙げられます。

① 上顎前突・上下顎前突
・上顎前突は上の前歯が下の前歯に対し大きく前に突出している『出っ歯』の状態

・上下顎前突は上下両方の前歯が前に突出している状態
それぞれ突出した前歯が唇を押し出す形になり、口ゴボに見えてしまう原因になります。

② あごの骨が前に出ている
前歯の突出は見られず歯並びがキレイでも、上下のあご自体が骨ごと前に出ていると口ゴボに見えてしまう場合があります。

さらに掘り下げて歯の前突やあごの骨がでてきてしまう原因は3点挙げられます。

原因①親から子への遺伝

骨格や歯並びは遺伝が大きく関係しています。
顎の骨が突き出ていたり歯が前突している状態は、大半は両親がそのような骨格や歯並びになっている場合がほとんどです。
遺伝は先天的な問題のため、予防することはできません。

原因②癖や幼少期の習慣

遺伝以外の後天的な原因としては、癖や幼少期の習慣も大きく関係します。

・舌で前歯を押す癖
・唇を噛む癖
・爪を噛む癖
・幼少期のおしゃぶりの長期使用・指しゃぶりの癖

これらの癖は、いずれも前歯を外側に押し出す力が加わるため、前歯が突出してしまう原因になります。一過性であれば問題ありませんが、このような癖が長い期間続くと前歯の突出や顎の骨の発育にも影響し、口ゴボになってしまう可能性が高くなります。
お子さんの行動を見守り、上記の癖が長く続く場合は徐々に癖を直すようにしてあげましょう。

原因③口呼吸(お口ぽかん)

口呼吸は常に口が開いた状態(お口ぽかん)になり、唇を閉じる力や顔の表情筋が弱くなり歯並びに影響を与えてしまいます。

口を閉じている状態は舌が上あごにくっつき唇の筋肉に力が入っていますが、お口ぽかんの場合、舌は上あごにくっつかず低位置にあるため、
・上あごに舌圧がかからず上あごの幅が狭くなり、前歯が前に押し出される
・無意識に舌で歯を押し出す形になる
などの悪影響があり、結果として口ゴボの原因になります。

口ゴボの治療法は?

歯の前突など、歯並びが起因による口ゴボは歯列矯正で改善が可能です。

顎の骨が小さい場合、歯が生えるスペースが狭くなるため、歯がきれいに並ばずはみ出した状態になり、結果として口元を突出させてしまう原因になります。
この突出した歯を内側へ入れ込み、歯並びを綺麗なアーチにしていき口ゴボを改善していきます。

部分矯正では治らない

「前歯だけなら部分矯正で!」と思うかもしれませんが、部分矯正では口ゴボ改善にはなりません。
前突の度合いにもよりますが、歯を内側に入れ込むには奥歯も含め全ての歯を移動させてスペースを作る必要があります。動かす範囲が限られる部分矯正では、十分なスペースが確保できず口ゴボの治療には不向きで、後々噛み合わせのバランスが崩れるなどの影響が出るためお勧めしません。

抜歯矯正が必要な場合も

歯を並べるスペースが不足している場合は抜歯が必要になります。健康な歯を抜歯することに抵抗を感じる方も多いですが、スペースが無い状態で治療を進めても口ゴボの改善どころか逆に咬み合わせのバランスが崩れてしまったり、一部の歯に負担が掛かり歯の寿命が短くなる可能性があります。

インビザラインでも治療可能

歯並びが原因の口ゴボであれば、インビザライン(マウスピース矯正)でも治療が可能です。抜歯矯正にも対応できるケースがあり、見た目を気にせず口ゴボの治療に取り組めるメリットがありますが、大きく歯を動かす必要がある場合はワイヤーやブラケット矯正の方が適している場合もあります。

歯列矯正で対応できない口ゴボは?

歯並びの問題ではなく、顎の骨自体が前に出ているケースや、顎の骨の変形など骨格に問題がある口ゴボは、歯列矯正では改善は期待できません。
根本的な原因なので治療をするには顎の骨を切除する外科手術が必要になり、大掛かりな治療になるケースがほとんどです。

外科手術の場合は保険適用の場合も

歯列矯正は一般的に自費診療での扱いになりますが、顎の骨の切除など大掛かりな手術が必要な場合は、咬合異常に対する矯正歯科治療と診断され保険適用になるケースもあります。
当院では歯列矯正の専門的な知識のもと、外科処置が必要と判断した場合は札幌市内の提携病院の紹介も行っていますので、お気軽にご相談下さい。

口ゴボは矯正専門医院で正しい治療を

近年はマウスピース矯正を選択する方が多く一般的になっている一方で、トラブルが増え社会問題になっているケースもありますよね。
歯並びや顎の状態などを考慮して治療計画を立てる矯正治療は専門性が高い治療です。十分に知識や経験を積んだ矯正専門医院を選択することで、キレイな仕上がりや咬み合わせのバランスも考慮した口ゴボの治療が可能になります。
信頼できる矯正専門医の選択はとても大事になります!

日本臨床矯正歯科学会では外科手術を伴う矯正治療についても解説されているので、一度ご覧ください!

トレンドウォッチ:本会の活動・ニュース|矯正歯科専門の開業医団体「日本臨床矯正歯科医会」

見た目が悪化する場合も

抜歯矯正も経験や知識が必要です。精密な治療計画を立てずに抜歯矯正を行った結果、
・口元が引っ込みすぎてしまった
・口元にしわが出来てしまう
・ほうれい線が濃くなってしまう
など、逆に口元の見た目が悪くなるだけではなく、顔が老けて見えてしまうといったトラブルが起きてしまう事も少なくありません。

当院では、歯科矯正学を専門に取り扱う「日本歯科矯正学会」の認定医の院長が、矯正治療に関して十分な知識と経験のもと、正確な診査診断が可能です。
詳しくは『当院の特徴』も合わせてご参考下さい。

 

まとめ

今回は口ゴボについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
「抜歯矯正の場合も」「外科手術が必要な場合も」など、不安を感じてしまう紹介もありましたが、口ゴボは自力で治せる症状ではありません。
当院は、患者様のご要望も伺いながら、現状で出来る治療のご提案や、丁寧な説明で患者様の気持ちに寄り添い、納得して頂いたうえで治療を受けて頂きます。

最近は札幌市外からの患者様もご相談に来られます。
口ゴボでお悩みの方は、ぜひ一度当院へご相談下さい。

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