こんにちは！宮の沢エミル矯正歯科です。
今回は矯正相談の際によく聞かれる「インビザラインとキレイライン」の違いについて解説したいと思います。
はじめに
歯列矯正は、歯並びを整えるために行うだけでなく、噛み合わせを改善して健康的な歯を保つための治療です。最近では、目立ちにくく、装着が楽な透明な「マウスピース矯正」の人気が高まっています。
マウスピース矯正には、インビザラインとキレイラインの2つの種類があります。インビザラインとキレイラインは、どちらも透明に近いマウスピースを使用しますが、その方法や料金、矯正期間などに違いがあります。
このブログでは、インビザラインとキレイラインの違いについて、説明いたします。
歯列矯正の重要性
歯列矯正は、歯並びを整えるだけでなく、以下のメリットがあります。
・見た目を美しくする
・噛み合わせを改善する
・虫歯や歯周病のリスクを減らす
・顎（がく）関節症の予防・改善
歯並びが悪いと、見た目が悪いだけでなく、噛み合わせが悪くなることで、虫歯や歯周病のリスクが高まります。また、顎（がく）関節症の原因にもなります。
歯列矯正によって歯並びを整えることで、様々なメリットが得られます。
一般的な歯列矯正について
一般的な歯列矯正は、歯の表面にワイヤーやブラケットを装着する「ワイヤー矯正」で、歯を動かす方法です。ワイヤーやブラケットは目立つため、人前に出ることが多かったり、口元を気にしたりする方は、抵抗があるかもしれません。
また、ワイヤーやブラケットが当たると、食事がし難い、歯磨きがし難い、痛みや違和感を感じる、矯正器具で口腔内を傷つける可能性もあります。
インビザラインとキレイラインとは何か
インビザラインとキレイラインは、透明に近いマウスピースを用いる「マウスピース矯正」です。治療の段階に合わせて、新しいマウスピースに交換することで、歯を動かしていきます。
インビザラインは、米国アライン・テクノロジー社（Align Technology, Inc.) が開発した、透明に近いマウスピース型の矯正装置を装着して、歯並びを綺麗にする治療方法です。インビザライン矯正は、世界100カ国以上で導入され、1600万人以上の方の治療実績があり、当クリニックでも取り扱っています。
キレイラインは、SheepMedical Technologies株式会社が展開し、全国142院の歯科医院が提携し、12万人の方が受けられているマウスピース矯正です。キレイライン矯正は、前歯を中心に上下12本の歯が治療可能な部分矯正です。
どちらも有名なマウスピース矯正であり、芸能人の方も多く、マウスピース矯正を行っています。以下の記事で調べましたのでご覧ください。
芸能人の目立たない歯列矯正について調べてみました！｜宮の沢エミル矯正歯科
インビザラインとキレイラインの違い
インビザラインとキレイラインは、どちらも透明に近いマウスピースを用いるマウスピース矯正ですが、以下の点で違いがあります。ちなみに、インビザラインは、症状の軽度から重度に合わせた４つのパッケージがあるため、治療範囲や期間、費用に幅があります。
| インビザライン | キレイライン | |
| 治療範囲・適応症例 | ・奥歯を含む全体（全顎（がく）） ・軽度のすきっ歯、ガタガタ、ねじれ、軽度の不正咬合、後戻り矯正など ・奥歯の不正咬合（噛み合わせ）、重度の出っ歯、八重歯、受け口、その他抜歯を伴う症例など |
・主に前歯上下12本を中心とした治療 ・すきっ歯、ガタガタ、ねじれ、出っ歯、後戻り矯正など |
| マウスピース装着時間 | 1日 22時間以上（推奨） | 1日 20時間以上（推奨） |
| 矯正期間 | 6カ月～3年程度 | 4カ月～1年程度 |
| 費用 | 40万円〜90万円程 | 18万円～50万円程度 |
| 型取り・マウスピース作成方法 | 1回の型取りですべてのマウスピースを作成 | 通院の度に型取りを行い、マウスピースを作成 |
| ゴム掛け | 必要に応じて使用 | 使用しない |
| ホワイトニングの併用 | 併用可能 | 併用可能 |
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矯正方法の違い
インビザラインは、1回の型取りですべてのマウスピースを作成します。歯の表面に樹脂でできた「アタッチメント」という小さな突起物を取り付け、マウスピースと歯をしっかり固定させます。マウスピースの縁のカットが波型で歯茎に被らない形になっており、違和感の少ない設計です。
キレイラインは、通院の度に型取りを行い、マウスピースを作成します。治療範囲が決まっているため、「アタッチメント」は取り付けません。マウスピースの縁のカットが直線的でやや歯茎に被る設計になっています。
料金の違い
インビザラインは、キレイラインに比べて費用がかかります。インビザラインの費用は、症例やクリニックによって異なりますが、40万円〜100万円程度が一般的です。キレイラインの費用も症例やクリニックによって異なりますが、18万円〜50万円程度です。
矯正期間の違い
インビザラインとキレイラインの矯正期間は、症例により異なりますが、インビザラインは6カ月〜3年程度、キレイラインは4カ月〜1年程度です。
効果の違い
インビザラインとキレイラインの効果は、治療範囲や対象の症状が違うため、同等の条件で見ると個人差はありますが、ほぼ同等です。どちらも、マウスピースを用いることで、目立ちにくく、日常生活に支障をきたしにくいというメリットがあります。
また、どちらも、歯並びを整えるだけでなく、噛み合わせを改善する効果もあります。
まとめ
歯列矯正を検討されている方は、ご自身の症例や予算、希望に合わせて、マウスピース矯正（インビザライン、キレイライン）、ワイヤー矯正など、どれが適しているかを、歯科医師に相談されることをおすすめします。
自身に合った矯正方法を選ぶ
インビザラインとキレイラインは、どちらもメリットとデメリットがあります。費用を抑えたい方はキレイラインの方が良いと思いますが、目立たず、十分な矯正治療をお考えであれば、インビザラインを検討してみてはいかがでしょうか。
以下に、インビザラインとキレイラインのメリットとデメリットをまとめましたので、参考にしてみてください。
| インビザライン | キレイライン | |
| メリット | 治療範囲が広い。型取りの回数が少ない。装着感の違和感が少ない。 | 治療期間が短い。費用をなるべく抑えられる。 |
| デメリット | 治療期間は長い。「アタッチメント」を取り付ける。費用がかかる。虫歯の治療がし難い。 | 治療範囲が限られる。治療回数があらかじめ決まっているため、十分歯が動く前に矯正治療が終了してしまう場合がある。 |
歯科医との相談の重要性
歯列矯正は、歯科医師の専門的な知識と技術が必要な治療です。そのため、歯列矯正を検討されている方は、まずは歯科医師に相談することをおすすめします。
歯科医師は、ご自身の症例や希望をヒアリングした上で、インビザラインとキレイラインのどちらが適しているかを判断してくれます。また、治療のメリットやデメリット、注意点なども詳しく説明してくれます。
当院では、インビザラインをはじめ、日本矯正歯科学会の認定医による矯正歯科治療を行っています。歯並び・噛み合わせにお悩みの方はお気軽にご相談ください。
歯列矯正は、人生を左右する重要な治療です。そのため、慎重に検討して、ご自身に最適な治療方法を選ぶようにしましょう。
