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2025.05.26

頬の内側を噛みちぎる癖、ストレスだけが原因じゃない!簡単セルフチェックと改善策

頬を噛む

 

頬の内側を噛みちぎる癖、ストレスだけが原因じゃない!簡単セルフチェックと改善策

ついついやってしまう、頬の内側を噛みちぎる癖。なかなか治らず、口内炎を繰り返したり、ひどくなると口の中に違和感を感じたりと悩んでいませんか? 実は、この癖、ストレスだけでなく、噛み合わせや栄養不足など様々な原因が考えられます。この記事では、頬の内側を噛みちぎる癖の原因を特定するためのセルフチェック方法と、具体的な改善策を分かりやすく解説。さらに、放置した場合のリスクや医療機関への相談についてもご紹介します。この記事を読めば、もう頬の内側を噛みちぎることで悩む必要はありません。快適な口腔環境を取り戻し、健康的な毎日を送りましょう。

1. 頬の内側を噛みちぎる癖とは

「頬の内側を噛みちぎる癖」とは、文字通り、自分の頬の内側の粘膜を歯で噛んでしまう、または無意識に舌でこすってしまうことで傷つけてしまう癖のことです。医学的には「慢性咬合性粘膜損傷」や「咬頬症」などと呼ばれます。頬の粘膜はデリケートなので、繰り返し噛んだりこすったりすることで、炎症や潰瘍を起こしやすくなります。

1.1 どんな症状?

頬の内側を噛みちぎる癖の症状は、軽度なものから重度なものまで様々です。初期症状としては、頬の内側がザラザラしたり、白い線状の傷が見られることがあります。症状が進むと、粘膜が赤く腫れ上がり、痛みを伴うようになります。出血したり、口内炎ができることもあります。また、慢性的に頬を噛んでいると、その部分の粘膜が厚く白っぽく変化する「白板症」という状態になることもあります。白板症自体は痛みはありませんが、口腔がんの発生母地となる可能性があるため注意が必要です。さらに、常に頬の内側に違和感があるため、集中力の低下や精神的なストレスにつながることもあります。

1.2 どのくらいの人が悩んでいるの?

頬の内側を噛みちぎる癖は、明確な統計データがないため、正確な患者数は分かっていません。しかし、歯科医院を受診する患者の中には、この癖に悩んでいる人が少なからずいることが報告されています。特に、ストレスを感じやすい人や、歯並びや噛み合わせに問題がある人に多く見られる傾向があります。また、無意識のうちに頬を噛んでしまうため、自分では気づいていない人もいると考えられます。そのため、実際にはもっと多くの人がこの癖に悩んでいる可能性があります。

症状の程度 症状
軽度 頬の内側のザラつき、白い線状の傷
中等度 粘膜の腫れ、発赤、痛み、出血、口内炎
重度 白板症、口腔がんのリスク増加、強い痛み、食事の困難

上記のように症状の程度は様々です。少しでも気になる症状がある場合は、早めに歯科医院を受診することをおすすめします。

2. 頬の内側を噛みちぎる癖の原因

頬の内側を噛みちぎってしまう原因は一つではなく、複数の要因が複雑に絡み合っているケースが多いです。精神的なものから身体的なものまで様々な原因が考えられますので、ご自身の状況と照らし合わせて見ていきましょう。

2.1 ストレス

ストレスは、頬の内側を噛みちぎる癖の大きな原因の一つです。ストレスを感じると、自律神経のバランスが崩れ、交感神経が優位になります。すると、筋肉が緊張し、無意識に歯を食いしばったり、頬の内側を噛んでしまうことがあります。また、ストレスによって睡眠の質が低下すると、さらにこの癖が悪化しやすくなります。

2.2 噛み合わせ

噛み合わせの悪さも、頬の内側を噛みちぎる原因となります。上下の歯が正しく噛み合っていないと、特定の部位に負担がかかり、無意識にその部分を噛んでしまうことがあります。特に、過蓋咬合(上の前歯が下の前歯を大きく覆っている状態)や交叉咬合(上の歯と下の歯が反対に噛み合っている状態)の人は、頬の内側を噛みやすい傾向があります。

2.3 歯並び

歯並びの悪さも噛み合わせと同様に、頬の内側を噛みちぎる原因の一つです。歯がデコボコしていると、頬の内側が歯に当たりやすく、無意識に噛んでしまうことがあります。特に、八重歯や叢生(歯が重なって生えている状態)の人は注意が必要です。

2.4 栄養不足

特定の栄養素の不足も、頬の内側を噛みちぎる癖に影響を与える可能性があります。特に、粘膜の健康維持に欠かせないビタミンB群、鉄分、亜鉛などが不足すると、頬の内側の粘膜が弱くなり、傷つきやすくなるため、噛みちぎりやすくなります。食生活の偏りやダイエットなどで栄養が不足していないか、確認してみましょう。

2.5 無意識の癖

頬の内側を噛むことが無意識の癖になっている場合もあります。最初は特定の原因で噛み始めても、それが習慣化してしまうと、原因が解消されても癖が続いてしまうことがあります。特に、集中している時や緊張している時など、無意識に噛んでしまうことが多いようです。癖になっている場合は、意識的にやめようとする努力が必要です。

原因 詳細 関連症状
ストレス 自律神経の乱れ、筋肉の緊張、睡眠不足 肩こり、頭痛、イライラ、集中力の低下
噛み合わせ 過蓋咬合、交叉咬合、開咬など 顎関節症、顎の痛み、口が開きにくい
歯並び 八重歯、叢生、空隙歯列など 虫歯、歯周病になりやすい
栄養不足 ビタミンB群、鉄分、亜鉛の不足 口内炎、肌荒れ、貧血
無意識の癖 集中時、緊張時に噛む 爪を噛む、唇を噛むなどの癖

上記以外にも、頬の内側の乾燥や、頬杖をつく癖、特定の食べ物(酸味のあるもの、硬いものなど)も、頬の内側を噛みちぎりやすくする要因となります。ご自身の生活習慣を振り返り、思い当たる原因を探してみましょう

3. 頬の内側を噛みちぎる癖のセルフチェック

ご自身の頬の内側を噛みちぎる癖の程度を、以下のセルフチェックで確認してみましょう。自己判断ではなく、あくまで参考としてご活用ください。

3.1 チェック項目1 頬の内側の状態

鏡を見ながら、頬の内側の状態を確認しましょう。以下の項目にいくつ当てはまるかチェックしてみてください。

項目 状態
白い線やひきつれ 頬の内側に白い線やひきつれがある場合、慢性的に噛んでいる可能性があります。
潰瘍や口内炎 頻繁に口内炎ができる、または治りにくい場合は、頬を噛む癖が原因かもしれません。
ザラザラした触感 平らなはずの粘膜がザラザラしている場合は、炎症を起こしている可能性があります。
腫れ 頬の内側が腫れている場合は、炎症が進行している可能性があります。
出血 噛みすぎて出血している場合は、すぐにでも対策が必要です。

上記に複数当てはまる場合は、頬を噛む癖が深刻化している可能性があります。

3.2 チェック項目2 噛み合わせ

噛み合わせの状態も、頬を噛みやすい原因の一つです。以下の項目をチェックしてみましょう。

  • 食べ物を噛む時に、特定の歯ばかりで噛んでいないか
  • 顎が左右どちらかにずれていないか
  • 奥歯でしっかり噛みしめられるか
  • 顎関節に痛みや違和感がないか

噛み合わせに違和感がある場合は、歯科医院で相談してみましょう。

3.3 チェック項目3 ストレスレベル

ストレスは、無意識に頬を噛む原因となります。以下の項目をチェックし、ご自身のストレスレベルを確認してみましょう。

  • イライラしやすいか
  • 眠りが浅いか、または寝つきが悪いか
  • 食欲不振または過食気味か
  • 集中力が続かないか
  • 肩こりや頭痛がひどいか

複数の項目に当てはまる場合は、ストレスを軽減するための対策を検討しましょう。例えば、リフレッシュできる趣味の時間を作ったり、睡眠時間をしっかりと確保したりするなど、生活習慣の見直しも有効です。

3.4 チェック項目4 食生活

栄養バランスの乱れも、頬を噛みやすくなる原因の一つです。以下の項目をチェックしてみましょう。

栄養素 役割 不足すると…
ビタミンB群 粘膜の健康維持 口内炎ができやすくなる
鉄分 酸素を運搬、免疫機能の維持 貧血、免疫力低下
亜鉛 細胞の再生、免疫機能の維持 味覚障害、皮膚炎

偏った食生活を送っている場合は、栄養バランスを見直すことが大切です。サプリメントを活用するのも一つの方法です。DHCやネイチャーメイドなどのサプリメントは手軽に入手できます。

4. 頬の内側を噛みちぎる癖を改善する方法

頬の内側を噛みちぎる癖を改善するには、その原因に合わせたアプローチが必要です。原因別に具体的な方法を見ていきましょう。

4.1 ストレス軽減

ストレスが原因で頬の内側を噛んでしまう場合は、ストレスを軽減することが重要です。ストレス軽減には様々な方法がありますが、ここでは代表的な方法をいくつかご紹介します。

4.1.1 ストレス軽減方法1 睡眠

質の良い睡眠を十分に取ることは、ストレス軽減に効果的です。毎日同じ時間に寝起きし、睡眠時間を7時間程度確保するようにしましょう。寝る前にカフェインを摂取したり、スマホを長時間見たりすることは避け、リラックスできる環境を作ることも大切です。

4.1.2 ストレス軽減方法2 適度な運動

適度な運動は、ストレスホルモンの分泌を抑え、心身のリフレッシュに繋がります。ウォーキングやヨガ、軽いジョギングなど、自分に合った運動を習慣的に行いましょう。無理のない範囲で継続することが重要です。

4.1.3 ストレス軽減方法3 リラックス

リラックスする時間を作ることもストレス軽減に効果的です。好きな音楽を聴いたり、アロマを焚いたり、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かったりと、自分に合ったリラックス方法を見つけましょう。瞑想や呼吸法も効果的です。

4.2 噛み合わせの改善

噛み合わせの悪さが原因で頬の内側を噛んでしまう場合は、歯科医院で相談し、噛み合わせの調整を行う必要があります。

4.2.1 マウスピース

マウスピースは、就寝時に装着することで、歯ぎしりや食いしばり、頬への負担を軽減し、頬の内側を噛むことを防ぐ効果が期待できます。歯科医師に相談し、自分に合ったマウスピースを作成してもらいましょう。マウスピースの種類も様々ですので、しっかりと相談することが重要です。

4.2.2 歯科矯正

噛み合わせの根本的な改善には、歯科矯正が有効です。歯並びを整えることで、噛み合わせが改善され、頬の内側を噛む癖も改善される可能性があります。費用や期間など、事前に歯科医師とよく相談しましょう。矯正装置の種類も様々なので、ライフスタイルに合ったものを選ぶことが重要です。

4.3 歯並びの改善

歯並びの悪さが原因で頬を噛みやすい場合は、歯並びの改善が必要です。主な方法としては歯科矯正が挙げられます。

4.3.1 歯科矯正

歯科矯正によって歯並びを整えることで、頬を噛みにくくすることができます。矯正装置には、ワイヤー矯正やマウスピース矯正など様々な種類があります。費用や治療期間、見た目の問題なども考慮し、歯科医師と相談して最適な方法を選びましょう。

4.4 栄養バランスを整える

栄養不足、特にビタミンB群、鉄分、亜鉛の不足は、粘膜の健康状態を悪化させ、頬の内側を噛みやすくする可能性があります。バランスの良い食事を心がけましょう。

栄養素 多く含まれる食品
ビタミンB群 豚肉、レバー、うなぎ、卵、牛乳、大豆製品
鉄分 レバー、赤身の肉、魚介類、ほうれん草、ひじき
亜鉛 牡蠣、牛肉、卵、チーズ、ナッツ類

サプリメントで補うこともできますが、過剰摂取は体に悪影響を及ぼす可能性があるので、摂取量には注意が必要です。医師や薬剤師に相談の上、適切な量を摂取するようにしましょう。

4.5 無意識の癖を意識化する

無意識に頬の内側を噛んでしまう場合は、その癖を意識化することが改善への第一歩です。

4.5.1 ガムを噛む

シュガーレスガムを噛むことで、顎の筋肉を使い、頬の内側を噛む代わりにガムを噛む習慣をつけることができます。ただし、噛みすぎると顎関節症のリスクがあるので、適度に噛むようにしましょう。

4.5.2 頬の内側を触らないようにする

頬の内側を触る癖がある場合は、意識的に触らないようにしましょう。頬の内側を触ることで、傷がついてしまい、さらに噛んでしまう悪循環に陥る可能性があります。リップクリームなどをこまめに塗ることで、触る回数を減らす効果も期待できます。

これらの方法を試しても改善が見られない場合は、口腔外科や歯科を受診し、専門家のアドバイスを受けることをお勧めします。自己判断で治療を行うと、症状が悪化する可能性がありますので、注意が必要です。

5. 頬の内側を噛みちぎる癖を放置するリスク

頬の内側を噛みちぎる癖を放置すると、様々なリスクが生じます。軽度の口内炎から、深刻な病気である口腔がんに繋がる可能性もあるため、注意が必要です。早期に適切な対処をすることが大切です。

5.1 口内炎

頬の内側を噛みちぎることで、粘膜が傷つき、口内炎を引き起こしやすくなります。口内炎は痛みを伴い、食事や会話に支障をきたすこともあります。繰り返し同じ場所を噛むことで、治りにくい慢性的な口内炎になる可能性もあります。

5.2 口腔粘膜の線維化

長期間にわたり頬の内側を噛み続けることで、粘膜が硬くなり線維化する可能性があります。線維化した粘膜は、白っぽく変色し、ざらざらとした触感になることがあります。見た目にも変化が現れ、違和感を感じる場合もあります。また、線維化が進むと、口の開閉がしづらくなることもあります。

5.3 白板症

白板症は、口腔粘膜が白く変化する病気です。慢性的な刺激が原因で発症することがあり、頬の内側を噛み続けることもその一因となります。白板症自体は痛みを伴わないことが多いですが、一部はがん化する可能性もあるため、注意が必要です。白板症は前がん病変とも呼ばれ、放置すると口腔がんに進行するリスクがあるため、早期発見と適切な治療が重要です。

5.4 扁平苔癬

扁平苔癬は、皮膚や粘膜に炎症を起こす病気です。口腔内に発症した場合、頬の内側や歯茎、舌などに白い網目状の病変が現れます。頬の内側を噛むなどの慢性的な刺激が原因となることもあり、痛みやかゆみ、灼熱感を伴うこともあります。悪性化することは稀ですが、症状が長引く場合は医療機関への相談が必要です。

5.5 口腔がん

口腔がんは、口の中にできる悪性腫瘍です。頬粘膜への慢性的な刺激が、口腔がんの発生リスクを高める一因とされています。頬の内側を噛み続けることで、粘膜に傷がつき、炎症が繰り返されることで、がん化するリスクが高まる可能性があります。早期発見が重要であり、少しでも異変を感じたら、医療機関を受診しましょう。

5.6 感染症

頬の内側を噛みちぎることで、傷口から細菌やウイルスが侵入し、感染症を引き起こすリスクがあります。口内は細菌が多く存在する環境であるため、傷口からの感染には特に注意が必要です。免疫力が低下している場合は、重症化する可能性もあるため、清潔を心がけ、傷口を清潔に保つことが重要です。

5.7 味覚障害

頬の内側を噛み続けることで、味蕾(みらい)と呼ばれる味覚を感じる細胞が傷つき、味覚障害を引き起こす可能性があります。味覚が鈍くなったり、特定の味が感じにくくなったりすることがあります。食事の楽しみが減ってしまうだけでなく、栄養バランスの偏りに繋がる可能性もあるため、注意が必要です。

リスク 症状 放置した場合の危険性
口内炎 痛み、腫れ、発赤 慢性化、食事困難
口腔粘膜の線維化 白斑、硬化、ざらつき 口の開閉困難、見た目への影響
白板症 白斑、肥厚 口腔がんへの進行
扁平苔癬 白い網目状の病変、痛み、かゆみ 慢性化、生活の質の低下
口腔がん 腫れ、痛み、出血、しこり 生命に関わる
感染症 痛み、腫れ、発熱 重症化
味覚障害 味覚の低下、変化 栄養バランスの偏り

これらのリスクを避けるためにも、頬の内側を噛みちぎる癖は放置せずに、適切な対策をとることが重要です。 少しでも気になる症状がある場合は、早めに医療機関を受診し、相談するようにしましょう。

6. 医療機関への相談

頬の内側の粘膜を噛み続けることで、なかなか治らない口内炎や、粘膜の白斑、違和感などが続く場合は、医療機関への相談が必要です。自己判断で市販薬を使用し続けるよりも、専門家の診断を受けることで、適切な治療と安心を得ることができます。

6.1 何科を受診すればいいの?

まずは、口腔外科を受診しましょう。口腔外科は、口の中や顎、顔面、首などに生じる様々な疾患を扱う診療科です。頬の内側を噛みちぎる癖による口内炎や粘膜の異常も、口腔外科で診断と治療を受けることができます。

また、歯科でも、口内炎や噛み合わせのチェック、マウスピースの作成など、対応可能な場合があります。かかりつけの歯科医がいる場合は、そちらに相談してみるのも良いでしょう。

さらに、噛み癖が精神的なストレス不安に起因していると考えられる場合は、心療内科精神科への相談も検討しましょう。根本的な原因に対処することで、噛み癖の改善につながる可能性があります。

症状 受診科
口内炎、粘膜の白斑、腫れ、痛み 口腔外科、歯科
噛み合わせの異常 歯科、口腔外科
強いストレス、不安、抑うつ 心療内科、精神科

6.2 どんな治療があるの?

頬の内側を噛みちぎる癖に対する治療は、その原因や症状によって異なります。

6.2.1 口内炎の治療

ステロイド軟膏の塗布や、レーザー治療などが行われます。痛みが強い場合は、痛み止めが処方されることもあります。

6.2.2 噛み合わせの改善

噛み合わせの異常が原因の場合は、マウスピースの装着や、歯科矯正によって噛み合わせを調整します。マウスピースは、就寝時に装着するタイプや、日中も装着できるタイプがあります。

6.2.3 歯並びの改善

歯並びが原因で頬の内側を噛みやすい場合は、歯科矯正によって歯並びを整えることで改善が期待できます。ワイヤー矯正マウスピース矯正など、様々な矯正方法があります。

6.2.4 ストレスや不安への対処

ストレスや不安が原因の場合は、カウンセリング認知行動療法薬物療法などによって、精神的なケアを行います。噛み癖だけでなく、その他の心身の不調も改善されることが期待できます。

上記以外にも、ビタミンB群鉄分亜鉛などの栄養不足が原因で粘膜が弱くなっている場合は、サプリメントの摂取や食生活の改善を指導されることもあります。

自己判断で治療法を選択するのではなく、必ず医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けてください。

7. まとめ

頬の内側を噛みちぎる癖は、ストレスだけでなく、噛み合わせや歯並び、栄養不足、無意識の癖など、様々な原因が考えられます。セルフチェックで原因を探り、適切な改善策を試みましょう。ストレス軽減には、睡眠、運動、リラックスが有効です。噛み合わせや歯並びには、マウスピースや歯科矯正を検討しましょう。栄養不足には、ビタミンB群、鉄分、亜鉛の摂取を意識してください。無意識の癖には、ガムを噛んだり、頬に触れないように意識したりする工夫が有効です。放置すると口内炎や白板症、稀ではありますが口腔がんのリスクも高まるため、症状が続く場合は、口腔外科や歯科を受診し、専門家のアドバイスを受けるようにしましょう。

この記事の監修者

尾立 卓弥(おだち たくや)

医療法人札幌矯正歯科 理事長
宮の沢エミル矯正歯科 院長

北海道札幌市の矯正専門クリニック「宮の沢エミル矯正歯科」院長。
日本矯正歯科学会 認定医。

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